Midtown Report

ビジネスと人間に関する発見と考察 from Los Angeles & New York

カテゴリ: 業務連絡

先日の話題にパーフェクトなブログ記事を発見してしまいました。

現在ハーバード大学に通われている北川拓也さんの日記で、2005年の9月に書かれています。ここには、

アメリカの優良大学にいくのにお金は要らない!

とハッキリ書いていらっしゃいますね。
これは、多くの家庭にとって事実です。
しかし、コメント欄を見ると、どうも見当違いのことを書かれていて、誤解を大きく広げられている方がいらっしゃるのは大変残念なことです。

まず、多くの人は、Merit-based AidとNeed-based Aidを混同しています。
Merit-based Aidというのは、学業の優秀さに対して与えられるもので、Need-based A
idというのは、家族の「支払能力」に応じて支給されるものです。Need-based Aidは「所得」に応じて与えられる、という人が多いのですが、適切な表現ではありません。所得が1000万円の人でも、子供が3人いる場合と、1人しかいない場合とでは、全く「支払能力」が違ってきます。実際には、いろいろな家族データや収入・資産データを総合して、FCという一つの数値を計算して各家族の支払能力を判断しているのです。

Ivy Leagueの大学では、Merit-based Aidを全く出しません。「合格者の中で特別優秀でなくてはもらえない」というのは誤解ですが、未だに多くの人はこのように信じています。Merit-based AidとNeed-based Aidの区別がないと、なかなか理解しにくいことです。

本当に、こういった情報が、もっと正確に日本人に知れ渡ると良いと考えています。
北川さんには、またいずれ直接お会いして話をさせていただく機会があればと思いました。

友人から教えてもらい、最近存在を知ったのが、森田正康さんと言う人。
この方は、UC Berkeleyを学士で卒業後、Harvard、Cambridge、Columbia大学で学びを続けられたらしく、現在複数の事業を運営されているそうです。大変な才能もさることながら、相当な努力をされてきたんだと思います。

この方が現在取締役をされているALCのページに、東大よりハーバードへ行こうというページがあります。このイニシアチブには、私の持っている情報も貢献できるのではないかと直感しました。

2005年には、本を出されたらしく、その本の名前もまさに、

東大よりハーバードに行こう!?


Amazonのページに行くと、この本に対する書評コメントがいくつか書いてありますが、これを読んで、違和感をおぼえた箇所があります。
Entropyさんという方の書かれた書評のこの部分です。

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つまり本書にはコストの概念がないのです。東大を始めとする国立大学の学費は年間約50万円、それに対してハーバード大学の学費は年間約400万円です。逆に「年間約400万円も出してハーバード大学に行くぐらいなら、東大に行って最高の教育を受けよう。しかも学費は年間50万円!」という理論ならばわかります。

日本の大学と比較しているのですから、高校生〜大学生ぐらいの読者に言いたいのでしょうが、そうすると、その高校生〜大学生には年間400万円の学費をどのように用意しろというのでしょうか。私なら東大に行くことを勧めます。東大を卒業後に学費を稼ぎ、その後にハーバード大に行くことはいっこうにかまわないと思います。

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こういうコメントがなされるということは、「ハーバードはNeed-based Aidを全世界からの入学者全員に対して、国内基準と差別なく提供している」という事実が知られていない証拠ですね。

ハーバードは「年収$60,000以下の家庭に対しては、学費負担を一切させない」というポリシーを持っていて、全く同じルールが留学生にも適用されます。$60,000以上の家庭に対しては、その年収、親の年齢、兄弟の有無等に応じて、必要額に対するFinancial Aidが、かなり多く支給されます。

しかも、このFinancial Aidは、全て"Need-based"です。つまり、成績が優秀な人に贈られるものは全くなく、家族の財政状況だけでその支給額が判断されるのです。つまり、入る能力さえあれば、だれでも受給できる可能性があります。

私もこれまでたくさんの家庭のAward Letter(Financial Aidの受給表)を見てきましたが、年間4万ドルもする大学にほとんどお金を支払わずに子供を送り出している家庭というのは、非常に多いんです。

確かに、アメリカの大学は、留学生にFinancial Aidを与えることが少ないものの、ハイレベルの大学になればなるほど、大学側はお金を出してでも世界中から学生を獲得しようとしますから、日本人にも当然チャンスはあります。

あと、このコメントには、残念ながらもう1つ盲点があります。
日本では、学費というと、Tuition(授業料)だけをさすことが多いのですが(この場合の50万円もTuitionだけです)、アメリカで学費というと、Cost of Attendance(授業料、寮部屋、交通費、諸経費など通学にかかる費用全て)を指すんですね。
だから、東大のTuition VS ハーバードのCOAを一概に比べることにそもそも無理があるんです。

家庭の状況によっては、東大よりもハーバードの方が安くいける可能性すら十分にあります。この事実をもっと日本人に知ってほしいなぁ、というのが私のそもそもの願いです。


近い将来森田さんにコンタクトして、私に何か協力できる情報がないかどうか、eメールを出して聞いて見たいと思います。
その前に、彼はブログを書いているようなので、さっそくトラックバックを試みてみます。

個人的に非営利プロジェクトを始動させます。

そのプロジェクト名は、"college outside the box"。

このプロジェクトの目的は、日本の高校生にアメリカのFinancial Aid(奨学金、補助金など)情報を与えることで、「金銭的にアメリカの大学に行くことができない」と思っている若き頭脳に、機会を広げてもらうことです。

たとえば、ハーバード大学。
ハーバード大学では、家庭の年収が6万ドル以下である場合に、学費を全て免除(Aidを全額支給)するというポリシーがあります。

ほとんどの日本人が知らないのは、このルールは、アメリカの学生だけでなく、International Students、つまり留学生に対しても適用されるということなのです。
多くの人が、アメリカの私立大学は高いから、という理由で、行くことを考えもしません。

しかし、このAid情報を知るだけでも、「自分も実力さえあれば、学費をほとんど支払わずにハーバードにいけるかも」と可能性を広げてくれる人がいるかもしれません。そう考えると、私自身非常にワクワクします。

アメリカで、留学生に対してFinancial Aidを出す大学というのは、以外と多いのです。その情報を日本語で参照できるサイトを作れればと考えています。

目標としては、来年の2月ごろまでに、アメリカの大学から支給される、留学生対象のFinancial Aidに関する情報サイトを作り、少なくとも30大学について、申請の基準や方法について日本語で解説することです。

私はFinancial Aidの情報をアメリカ在住の邦人に対して提供していますが、留学生は自分のビジネスにならない、という理由で対象外にしていました。
しかし、解決策が多少でもありそうなのにあえてタッチしてこなかったことで、可能性を閉ざしてしまった学生がいたかと思うと、大変心苦しいのです。
したがって、このプロジェクトは自ビジネスの範囲外で、これまでの知識は生かしながらも、はじめから非営利で行おうと考えています。
サービスを提供することはないでしょうが、有益な情報を少しでも多く提供できればと思っています。

しかしながら、私1人の力では力不足も感じます。
したがって、いずれは協力者を募りたいと考えています。

現在、下準備をしているので、またこのブログでも進展があったら報告しようと考えています。

西海岸行きの日程が決まりました。

11月10日から16日までの一週間です。
安い航空券を探していたのですが、帰りの日程とどうしても合わず、最終日は真夜中に出発してデトロイト経由でニューヨークに戻る、というとんでもないスケジュールになってしまいました。

小さい飛行機にはどうしても乗りたくないんですが…あのグラグラ揺れる翼を見たくないんです…。

今回は、カリフォルニアで4回セミナーを開きます。

そのための通知として、US Front Lineと日刊SUNにてそれぞれフルページの広告とプレスリリースを来週末から行います。

セミナー場所は、常石保険代理店のTorrance本社会議室を確保することができました。15人くらい入るそうなので、今回の規模からすれば十分でしょう。
ニューヨークから来た、ということをアピールする必要はなく、むしろカリフォルニアをベースにしている会社、という印象をもたれた方がいいとは思うので、今回常石保険が住所を貸してくれたのは大変ありがたいことです。

滞在中は、昼間に時間ができるので、日系の食料品店やコミュニティ施設における無料レポート・ビラ配りと啓蒙活動に奔走したいと思います。

今後も、長期的にビジネスの拠点としたい場所(たまにリラックスしに行きたい場所でもあります)なので、これを契機にその礎を固めることができればと考えています。

本日、US Front Lineという全米で発行されている日系新聞から電話かかってきて、「新聞広告の検討をしていただけましたでしょうか」とのこと。

私は、ちょうど西海岸のメディアにコンタクトをとっていたところなので、ちょうど良かったのですが、まさかその場で「お願いします」と言うことになるとは、自分でも思いませんでした。

2週間前の、NY Japionでの広告がうまくいったので、ちょうど今日は西海岸進出を本格的に視野に入れ始めるために、スケジュールを練っていたのです。

そこで、ちょどいくつかのメディアを比べていました。
本日担当の方とお話をしたところ、思ったよりも部数に対するフルページ広告の料金が良かったので、思い切って、その電話中に購買意思を伝えました。

というわけで、11月8日に、USFL(西海岸)では、フルページで広告を載せます。
西海岸は、昨年チラホラと、いくつかのメディアでクラシファイド広告を出していたのですが、投資対効果としては、どうしても目立つフルページ広告の方が、威力は大きいと推測されます。

今回のJapionの広告でわかったことは、お客様は、興味のあるフルページ広告をとっておく、ということ。今回セミナーにいらっしゃったお客様も、多くの方が、ページを切り取って持っていらっしゃいました。非常にうれしいことです。

USFLは部数も多く、期待できますが、あともう一つくらい、ロサンゼルスエリア専門の新聞に、セミナー告知も兼ねて出してみようと思います。

11月は、ロサンゼルスエリアを一気に席巻したいと思います。楽しみです。

Japionに記事広告を出してから、一週間が経ちますが、反響が続々と来ています。
いきなり数十件の問い合わせがあるかと思っていたのですが、そうではなく、毎日何件も何件も、じわりじわりと来ている感じです。
すでに知人となっている方からも、「広告見たよ」とよく言われます。

興味を持ってくださっている方、大変ありがたいです。
私の持っている情報とサービスが、何らかのお役に立てば幸いです。
こういう広告を出して、今回うれしかったのは、すでにお客様になっている方から、また励ましのお言葉を多く得られたこと。

最初に私のお客様になった方々は、かなり怪しい広告を見て、それでも資料を請求してくださって、かなり怪しい資料を読んで、それでもかなり怪しい私のところに訪問してくださり、信用していただいたわけです(今では奇跡的なことと心得ております)。
今回こうして大きくメインストリームの新聞に名前と顔が堂々で出たことで、多少なりともご安心を提供できたのかなと自負しております。フィードバックを下さった方々、大変ありがとうございました!

今回の反響を見て、カリフォルニア行きを確定させました。
カリフォルニア州には、ニューヨーク、ニュージャージー、コネチカット州全てあわせた日系高校生の数が4倍いるというのが私の調査結果です。

何とか、西海岸行きを成功させたいと思っています。
引き続き、ご声援のほどをよろしくお願いいたします。

今日は、NY, NJにお住まいの方々へ宣伝です。

8月に、私のオフィスで奨学金セミナーをやります。

奨学金セミナーに出ると、アメリカの政府、州、大学から、どのようにFinancial Aidが出るのか、ということが体系的に理解できます。

これを知って準備をするのとしないのとでは、実際の学費負担に大きな影響が出てきます。年間$15,000 - $50,000にもおよぶ学費負担と、それに対するFinancial Aidが与える家計へのインパクトはすさまじく、年間で数万ドルの負担が微妙なさじ加減によって変わってきたりもします。

私はこのFinancial Aidに関するコンサルティング事業および申請代行サービスを、昨年初めて在米の日本人に対して行いました。同様の情報・サービスを提供している日系人や、日系の会社はなく、この分野については誰よりも知っているという自負があります。

当初は、フィナンシャル・プランニングをしていた私自身が、「何か強みが欲しい」と思って2年前から研究し、取り組んできたテーマでした。つまり、当初は純粋に、私の個人的な「ビジネス戦略」として開始しました。しかも、主な顧客層は、ロングアイランドに住む現地の一般アメリカ人でした。

しかし、いろいろな日本人のお客様にお会いし、いろいろな方にフィードバックを受けるにつけ、このアメリカの大学のFinancial Aidに関する知識が、在米の日本人に広まっていないこと、そして、今この時点で、将来の高い学費に頭を真剣に悩ませている人がたくさんいることがわかりました。

それを考えた時、私一人が情報を出し惜しみして、相談にやってくる方だけに対応していていいのかと思うようになりました。

また、お子様を大学に送り出すという人生の大イベントの中で、様々な家庭の悲喜こもごもを目の当たりにするにつけ、私自身が中途半端に身勝手な「戦略」などと位置づけていることに、おこがましさを感じるようになりました。


現在の私は「アメリカの大学の学費情報を、アメリカでお子様を持つ全ての家庭に届ける」ということをミッションとして、全てのリソースをかけてやり遂げることにしています。数年かかるでしょうが、ぜひともなし遂げたい目標で、西海岸にも早く進出したいと思っています。



私の持っている情報やサービスを利用すれば、いきなり数万ドルのお金が降ってくるわけではありません(実際には、いくつかそういう例もありましたが)。家族の状況によっては、どうがんばってもFinancial Aidを1ドルももらえないこともあることは事実です。

しかしながら、「もらえない」ということがハッキリわかり、それを踏まえて上で何ができるのかがクリアになるだけでも、大きな時間の節約価値があると思うのです。

もちろん、多くの人は、Financial Aidの支給対象になりますから、どのようにして1ドルでも多くもらうか、ということを知ることには、当然大きな価値があります。


今までは、無料相談で1対1という形で受付をしていましたが、より多くの人にこの知識を広めていきたい、という思いで、セミナーを開催することにしました。


8月は、全部で5回やります。
参加者が1人でも、真剣にやります!


というわけで、NY, NJ, CTにお住まいの方は、ぜひご参加ください。1人15ドルですが、お友達をお連れの方は、1人10ドルでOKです。

お金をいただくのは、ある程度真剣な方にお越しいただきたいのと、この情報の普及を加速させるために、再投資させていただきたいからです。
セミナーの内容が全く役に立たなかったら、全額お返しいたします。


ぜひともご参加ください。


セミナーの案内
http://gakuhi.livedoor.biz

新しいMidtown Planningウェブサイト
http://www.midtownplanning.com

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