Midtown Report

ビジネスと人間に関する発見と考察 from Los Angeles & New York

カテゴリ: 起業道場

昨年の11月から数えて4回目のカリフォルニア出張です。
今回は、学費セミナーは行いませんが、前回から予定していたアポイントメントがたくさん詰まっています。

私はDelta航空を2年前に初めて利用して、パソコンを盗まれるということを経験していたので、Deltaを毛嫌いしていました。しかし、時間帯が便利なので、仕方なくDeltaばかり利用してきました。最近では、やっとDeltaもなかなか悪くないのではないかと思いはじめています。

最初にパソコンを盗まれたときには、「Deltaはダメ」と思い込み、周りにもそう吹聴して回っていたのですが、頭ごなしに100%ダメだと決め付けることは逆に不自然です。

最初に抱いてしまったイメージを覆すのは大変難しいので、このイメージが元通りになるまでに4回のフライトという期間を要してしまいました。先入観と言うのは、恐ろしいものです。

思えば、「○○はダメ」と完全否定する自分にたまに気づいたりしますが、個人的かつ一時的な感情に基づくものがいかに多いか、反省させられます。

アメ★ドリ主催のセミナーに行ってきました。
F-1ビザから起業するというテーマです。

http://www.igyoshu.com/seminar/index.htm

講師は、木田俊彦さん。
Johnman USAという会社を創業し、NYとLAでカラオケのお店を6店舗展開されています。
Karaokeが米国に知れ渡って、一時期ブームになり、その後下火になったそうなのですが、今新たにKaraoke文化をアメリカ人に根付くものとして普及させようと尽力されています。

木田さんとは盛和塾NYの入塾の際にいろいろとお世話になっておりましたが、ぜひ一度起業時のお話をお伺いしたいと思っていたので、ちょうど良い機会となりました。

すでにビジネスに全開でとりくんでいらっしゃる方の起業ストーリーはいつも刺激になります。
想像していた以上に面白い話ばかりで、現在のビジネスモデルを築くために大変な苦労をされてきたことが伺えました。

やってみないとわからない、自分から遠い他者のために利他心を持って努力する、等々普段自分が知っていると思い込んでいるようなことも、実際にビジネスを築き上げてこられた方がおっしゃると、説得力が違います。大きな刺激となりました。

アメリカ人でもカラオケBOXで歌う形式が浸透すれば、木田さんの事業も飛躍的に成長するものと思われます。今後ともパワフルに事業を成長させ、優秀な日本人経営者として多くのアメリカ人に知られるようになる日も近いのではないかと思います。

来週の週末、レストラン経営セミナーというセミナーをTorranceで行うのですが、常石保険の日本語スピーカーとして、私が話をすることになりました。

内容は、スモールビジネスにおける、損害保険の補償ギャップ。必ずしも専門家ではない私ですが、日本語でプレゼンテーションをできる人が代理店の中で限られていることと、セミナーに慣れていることから、今回私が呼ばれることとなりました。

ただし、やるからにはあくまで全力を尽くしてプレゼンしたいものです。
リサーチはするだけして、資料は作りこんで、参加者に明確な価値が与えられるような内容にしたいと思います。

しかし、意気込んでしまい、逆に手が動かなくなってしまいました…。
早く資料を完成させなければ、間に合いません。

セミナーで出会ったAmeetは、駆け出しの栄養士で、まだ1人もクライアントがいませんでした。インド系アメリカ人で、どことなくひ弱そうで、おどおどした口調が特徴的でした。

彼は、自分自身がエキサイティングになれるイベントをやろうと、「カボチャ料理大会」を企画しました。彼は、TV番組"Iron Chef"(料理の鉄人)が好きなので、カボチャを材料にして、似たようなものをしたいと思ったらしいのです。

そんなアイデアを思い浮かんだ彼ですが、そもそも参加者がいません。

とりあえず、彼はその大会の審査員になってくれそうな人を探しました。彼は、栄養学に詳しい著名な料理家などに思い切って電話をかけてみると、彼の予想に反して、次から次へと協力者が現れました。

これは思ったよりいけそうだと、今度はこの大会についてもっといろんな人に知ってもらおうとした彼は、プレスリリースを思いつきました。面白い企画だったら、メディアは常に探しているのです。

プレスリリースのFAXを試しに出してみると、いろいろな新聞社・マスコミから取材が来て、その中の新聞社の一つは、独占取材権までオファーしてきました。

あっという間に、彼は様々な人の興味・関心を惹き、関係者を巻き込んで、どんどんプロジェクトを大きくしていきました。

そして、2007年2月4日、不敵にも全米NO.1の視聴率を誇るスーパーボウルと同じ時間に、ブルックリンの街角行われた"The Great Squash Cookoff"は、20人の挑戦者を集め、大好評のうちに終了しました。

彼は、この大会の後、マーサ・スチュアートの料理番組プロデューサーからお呼びがかかったそうです。

これが、数ヶ月のうちに、彼の達成したこと。

彼のブログ
http://cookinbrooklyn.blogspot.com/

彼の作り上げたチーム
http://www.cookinbrooklyn.com/mission.html

すごい…彼は言動が見るからに弱そうで、オタクっぽい若者なのですが(失礼)、そんな彼でもここまでのエネルギーとパワーを生み出し、多くに人たちに伝播させることができるのだと思うと、大変な衝撃と勇気を与えられます。

これが、真のリーダーの姿なのかもしれません。
彼の笑顔が忘れられません。

本日は、毎月主催しているアントレプレナーの会、一旗会NY。

今日はValentine's Dayである上に、雪も降っているためか、欠席者が続出。
最終的には6人来たのですが、ここまで少ない人数で行うのはずいぶん久しぶりです。

しかし、来た人には本当に感謝と敬意の気持ちで一杯です。

もちろん、来られなかった人を責めているわけではありません。
そもそも来る必要など、元々一切ないのですから。

しかし、こんな状況で自分が行くといったミーティングに対して、万難を排してあらゆる言い訳を差し置いて来た、という事実はその行為自体がインスピレーションに溢れています。

「雪が降ったから行けない」と言うのは簡単ですが、そんなことをおくびにも出さない姿勢がすばらしい。

そういう方々だったので、いつも以上に有意義な議論・情報交換を行うことができました。いつもいらっしゃっているWさんが、この会に刺激を受けて会社を作ったと聞き、その話に他のメンバーも刺激を受けました。
大いに盛り上がり、一気に3時間が過ぎていきました。

この会には、いつも学ぶことがあって面白いです。

カリフォルニアからニューヨークへ戻る時には、時間をセーブするためにいつも"red eye flight"、つまり夜間飛行を利用します。

今回は、先日の夜11時半にLAXを出発し、5時間15分ほどでJFK空港に到着しました。

大低の場合、隣の席には誰にも座っていないので、3席を独占して横になると、あっという間に眠りに落ちてしまいます。しかし、寝ている間にフライトアテンダントの方を軽く蹴ってしまったような記憶が…かなり迷惑な乗客ですね…。

飛行時間は5時間ほどなのですが、時差の影響で、起きるとちょうど良い具合に7時半くらいになっていて、8時頃に荷物を受け取って、オフィスに向かうと、ちょうどよく9時くらいから全開で仕事に入れます。

さすがに夜間飛行は体力をそれなりに奪うようで、夜ご飯を食べた段階で一度限界が来ました。

20分ほど居眠りをすると復活しましたが、やはり夜中まで持ちこたえるのは無理だったようで、ふらふらしながら家に帰るとまた泥のように眠ってしまいました…。
しかし、このred eye後の仕事には妙な充実感があるものです。

本日は、先週金曜日のミーティングでお会いした、うぃるB.さん(ニックネーム)という方にお会いするため、車で5分ほど離れた場所にある彼のオフィスを訪ねました。

日本のハードウェア系IT企業の現地法人代表をされている方なのですが、アメリカの大学の奨学金プログラムの代理店もされていて、目的を共有できるかもしれないと直感したのです。

お会いしてみると、それはそれは頭の回転の速い方で、私が1時間半かけて解説するFinancial Aidのしくみも、ほんのちょっと資料を見せるだけで、一瞬のうちにエッセンスを吸収されていました。

彼が普及を試みているのは、このプログラム;

米国大学スカラーシップ協会

このプログラムは、独自の選考プロセスで日本人の学生を選び、その人たちに対して積極的に奨学金を出す大学を結びつけるという制度です。
ここで扱っている奨学金は、基本的にはMerit-based Aidなので、私が情報を提供しているNeed-based Aidと合わせると、どの方にも対応できる体制が作れるのではないかという気がしました。

1時間半も居座ってしまいましたが、非常に良い会話ができたと思います。
「この人とは気が合いそうだな」と言う直感は、間違っていないものですね。

前回、セミナーを行ったときに、セミナーの内容を気に入ってくださった方がいて、本日はその方の自宅に呼ばれました。友人を8人程度連れてくるので、セミナーをするように頼まれたのです。

いつもホームグラウンドであるオフィスの会議室で行っているため、完全にイメージができてからセミナーに臨むのですが、今回は全く知らないお客様のご自宅なので、少し緊張してしまいました。

結果的には、お集まりいただいた皆さんは、お互い知り合い同士ということもあって、なごやかな雰囲気でセミナーの内容を進めることができました。

こういった会を開いていただき、招かれるということは光栄の至りでございます。
お呼びいただいたTさんには大変感謝をしております。

今日は、昨年の11月、12月に続いて3回目のカリフォルニア出張の日です。
段々と飛行機のチェックイン・荷物検査もスムーズになってきた気がします。

朝の4時に起き、4時半に歩いてPenn Stationへ。
その後、Long Island Rail Roadを経てJFK空港に向かいます。
東海岸で7時の便に乗り、6時間15分かかってLAX(Los Angeles)に到着。
西海岸はその時、大体朝の10時半頃になっています。

その後はアポイントメントを2件と損保代理店のマーケティングのお手伝いをしました。


Mixiで"アメリカ起業ネットワーク"というコミュニティに入っていたのですが、そこでちょうどLos Angelesで新年会をやるという通知をたまたま目にしていました。
ちょうどLA滞在がかぶっていたので、思い切って参加することにしました。

場所は、オフィスから近いRedondo Beach市内。
夜の7時にマレーシア料理のお店に行くと、続々といろいろな方が集まってきました。

こういう異業種交流会のようなものは、最近は出席していませんでしたが、なかなか刺激になるものですね。非常に高いレベルで事業を運営されている方がたくさんいらっしゃったので、大変勉強になりました。
私の行っている学費コンサルティングの情報が、多少役に立ちそうな方がいらっしゃって、今後のビジネスの発展にも有益な会であったと思います。

帰りに、知り合いのペルー出身の日系アメリカ人のレストランに行き、10人くらいでお好み焼きを食しました。
のんびりしていて、いいものです。

ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣


この本は、ずっと前から存在を知っていたものの、最近まで読む気がしなかったものです。どうも「ユダヤ人大富豪」という言い方が胡散臭いというか、短絡的なイメージの利用が、逆に安っぽい気がしてなりませんでした。
実際にユダヤ人ボスの下で働いたことがあり、現在も日常的にユダヤ人と接している身としては、どうもこの題名に軽薄さを覚えてしまっていたのです。

しかし、尊敬する人たちが揃って薦めていたこともあり、ひとつ自分の偏見は横に置いて読んでみようという気になりました。

読んでみると、非常に面白い本で、お金持ちになるためというよりも、人生において幸福を得るための秘訣のようなものが、非常にわかりやすく章立てになって書かれています。

単純に物語として読んでみても、中に引き込まれて、主人公の味わった感動のようなものを感じ取ることができます。
大富豪が話を講じる部分が多いのですが、小説風になっているからでしょうか、なぜだか非常に説得力があります。支持が厚い理由がようやくわかった気がします。

続編のスイス人の銀行家の本もあるので、読んでみようと思います。

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