ねずみ講とネットワークビジネスの明確な違いは、提供している商品がデリバー可能か、そうでないかの違いです。

ねずみ講 → 商品の提供が不可能
ネットワークビジネス → 商品の提供が可能

ねずみ講では、商品は「お金」ですが、理論的に「1万円支払えば2万円返ってくる」という理屈が通るはずがありません。お金を支払った全ての顧客に対して商品(お金)を提供することができない、だから詐欺なのです。

これに対し、ネットワークビジネスは、商品の提供が前提です。
1万円支払えば、Aという商品が手に入る、という経済のシンプルな原則に則っています。問題は、Aという商品が1万円の価値があるかどうかですが、これは人の主観によって異なるでしょう。1万円の価値があると思う人は、それを買うでしょうし、思わない人は買わないでしょう。ネットワークビジネス以外の企業や商品と同じように、ネットワークビジネスにも良い商品と悪い商品とがあります。唯一の違いは、商品を売った時に支払われる販売マージンが、誰の手に行くのか、という話だけです。

ただ、ネットワークビジネスの従事する人が、「お金持ちになれる」ということを約束しはじめると、厄介なことになります。なぜなら、それは満たすことのできない約束事だからです。だから、「お金持ちになれる」可能性は、価値が0であって、それを主なピッチとして売っているとすれば、詐欺と言われても仕方がないでしょう。

悪い商品や、一部の悪い人たちが駆逐され、本当に良い商品が、良いマインドを持つ人の丁寧な1対1のシェアによって伝わる、それがネットワークマーケティングの理想であって、そういった正しいあり方がなるべく多くの人に広がっていくことを願っています。