あるビジネスの集まりに行った時のこと。

私と同業の方がいらっしゃいました。
競合とはいえ、専門性の異なる分野で協力できるかもしれないし、自分から提供できる情報もあるかもしれないと思い、名刺交換をさせていただきました。

私よりはるかに年上で、ベテランのようです。
私の意図に反して、その方は、私のビジネスを露骨に批判しはじめました。

「貧乏人ばかり相手にしていてもしょうがない」とか「セミナーなんかやっても人は集まらないだろ」などと、私に質問すらせず、事実に基づいていないことを言いはじめるのです。

彼は、一般的なお客様に対しても、批判をはじめました。

「大体の客は、情報がタダだと思っている」「こっちが時間を使ってやってるのに、すぐ他の会社に行っちゃうんだ。この商売は、そんなもんだよ」

同業他社として、私は唖然としました。

一体過去に何が起きて、彼はこのような怒りとあきらめの権化になってしまったのでしょうか。このような愚痴を毎日こぼしながら生きていくのはさぞかしつらいだろうと思いました。

彼は、仕事をそれほど面白く思っていないようです。
また、お客様に対する敬意のかけらもありません。
人様のために役に立っているという自覚があれば、あのようにお客様の悪口などいえるはずがありません。

せっかく、人様のお金を預かり、資産のパフォーマンスを上げるという、すばらしい仕事をしているのに、もったいないと思うんです。
話していて、実に寂しい気がしました。