LAに行った際、仲良くなったうぃる B.さんとの会話が印象に残っています。

彼は日本のハードウェア企業の現地法人社長なのですが、その好奇心には頭が上がりません。
日曜にお会いしたときには、「元寇って2回あったでしょ。その違いって分かります?」と聞かれ、呆然としてしまいました…。

文永の役と弘安の役があったのは覚えていますが、それ以外にはわかりません。
後で調べてわかったのですが、文永の役では、外界との接触のない日本の戦い方がいかに遅れていたかを示唆する戦い、弘安の役は恩賞の不足によって鎌倉幕府の財政が崩壊するきっかけとなった戦い、という意味合いがあるらしいのです。

そこで話になったのは、歴史はただ年号を覚えたりするのは全く意味のないことだということ。
そもそも歴史を学習する理由と言うのは、それが現代の自分が直面している問題を解決する糸口になるからです。

歴史上、何かが起きたということは、それによって、人間が何かを学んだということです。それを背景と共に解き明かすことは、過去の人間の学び=自分の学びとなって、現代を生き抜く力が一つ増えた、ということになるのではないでしょうか。

思えば、中学、高校では「出来事」にフォーカスした学習ばかりでしたが、出来事の意味合いを習うことはほとんどありませんでした。

こういう教育のあり方は何とかならないものか、と歴史談話に興じていたのでした。