以前、生命保険のセールスの場にたまたま居合わせた事があります。
その時、営業マンは一生懸命パンフレットで説明をしているのですが、説明を受けている方は、どうでもいいといった感じで聞き流しています。

そのうち、説明を受けていた方が、「保険一つ買ってあげるから、この○○という商品を買ってよ」と逆セールスをかけていました。

「保険一つ買ってあげるから○○を買え」

こういう人とは、絶対にバーター取引するべきではないと思います。
保険は、営業マンが頭を下げて、条件付きで買ってもらうようなものではないのです。買う人は、必要だから買うんです。
「みんなが入っているから」「営業マンの人柄がよさそうだから」という理由もあるでしょう。しかし、本来的な保険必要性を0から考えることなしに、保険を買ってはいけないし、プロだったらそういう人に売ってはいけないと思うのです。

もし、買う側が保険の効用を軽視して、営業マンに取引をもちかけるようであれば、営業マンはその時点で売るのをキッパリと断るべきです。
営業マンで終わるか、保険のプロとしてのプライドを保つかは、その時点で判断されるはずです。

その後、彼が保険を買ったのは未定ですが、良い戒めとなったような気がします。