昨日紹介したLandmark ForumのIntroductionから。

http://www.landmarkeducation.com/section_flash.jsp?top=20&mid=587894&source=lfornancy

上から5番目に"See it in Action"というセクションがあります。

このクリップはどれも役立ちますが、特に私が面白いと感じたのは、"Context"についての話。右下のオーストラリア訛りの女性リーダーが話している内容です。

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"効果"と"満足"の源泉は、あなたが「何を行うか」もしくは「どのように行うか」によってもたらされるものではない。効果と満足は、「コンテクスト」によってもたらされる。

人生の中で「コンテクスト」は、見えない。それは、背景として存在し、あなたの行うことや現実で起こることと、あなた自身との関係性を作りあげる。



ある男が歩いていると、石を削っている男たちの集団をみつけた。
集団の1人に「何をやっているんだ」と聞くと、



「石を削っているんだ」



と答えた。

その男たちの中に混じって、やけに楽しそうに石を削っている者がいた。
その男は、楽しそうなばかりでなく、削り上げている作品の質も他のものと比べて全く異なっていた。
その男に「何をやっているんだ」と聞くと、



「聖堂を作っているんだ」



と答えた。

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同じことをやっていても、同じことが起こっていても、コンテクストの違いによって個人に起こる満足度や効果性が劇的に変わってきます。

何かうまくいかないこと、不安や恐怖に思うこと、つまらないことがあった場合に、「今自分が置かれているコンテクスト」を考え、発見することには大きな意義があります。なぜなら、不満足の源泉が、自分で作り出していた特定のコンテクストによるものであることが多いからです。

そして、コンテクストは、自らのマインド一つによって変えることができるのです。

新入社員が1年目で与えられた仕事に不平・不満を漏らすというのはよくあることですが、コンテクストの違いによって、その効果性は全く異なってきます。
楽天の三木谷社長は、興銀での新入社員時代、花形とは程遠い定型作業中心の部門に配属されたそうですが、「ここでオペレーションを学ぶことは将来必ず役に立つ」と信じて、腐らずに業務改善に打ち込んだそうです。

世の中で効果的な人、結果を出す人と言うのは、その時々の気分や感情、変化する環境などを、はるかに凌駕するような力強い人生のコンテクストを常に作りだしていける人なのかもしれません。