以前、自己表現に関して記述をしましたが、土曜日に

Self Expression & Leadership Program

という名のトレーニングを受講してきました。
このコースでは、自分が情熱を傾けられるプロジェクトを立ち上げ、そこに人をエンロールしていく、というものです。
来年の2月15日まで続くものですが、今日がその初日です。

このトレーニングをリードするインストラクターの人は、30代の女性(コロンビア系譜のSpanish African??)なのですが、静かでありながら発する言葉がパワーとユーモアにあふれていました。


彼女の言ったことの中で、私がショックを受けた言葉があります。
頭がゆさぶられるような感覚をおぼえました。

「Self Expression(自己表現)というものを、自分の中に持っているものを外に表出するものだと思っている人が多いのですが、実際には違います。本当の自己表現は、人々に対するListening(聞き取り)の中にあるのです」

なるほど…。確かに、特にアメリカのような社会では「自己主張」という名のもとに自分の言いたいこと・頭にのぼったことだけを吐く(spit out)人はたくさんいます。

相手を自分の考えどおりに動かそう、支配しようという戦略や戦術が働いているわけですが、このようなパラダイムでは相手が自発的に動こうとするわけもなく、その意図の及ぶ範囲が限られてしまいます。

しかし、本当に自分の望む可能性を実現させようと思った場合には、自分のエゴから出発するのではなく、他者の中で起こる会話に耳を傾けることが出発点になるというのです。
他者が動かされ、感動させられるような会話を相手に対する期待や強制なくすることができた時に、いろいろな人を巻き込み、大事を成し遂げることが可能である、と。


「生徒会長・学級委員長だからリーダーシップがある」「部活のキャプテンだからリーダーシップがある」「社長だからリーダーシップがある」と勘違いしてしまいがちですが、それは単に役職についているだけで、リーダーシップとは何の関係もないんですね。

リーダーシップとは、ある種の「会話」ができること、それに尽きると実感しました。これから模索して、鍛えていこうと思います。