Skypeというソフトウェアが昨年から急速に普及し始めました。

その頃から、どうも気になっていた売り文句が、「Skype同士だと、世界のどこにいても無料通話できる」というもの。

また、私の中のオタク的な(しかも結構中途半端な)意地の悪さが「無料通話なんて、他のソフトで前からできたよ〜」と言いたくなってきます。

私が言っている他のソフトとは、MSNメッセンジャーのことです。

メッセンジャーは、確か2002年ごろ(かそれ以前)から、音声チャットの機能をつけていたような気がします。確かに、そこまで音質はよくなかったものの、十分な会話が、2002年当時もできた記憶があります。

私がハッキリ覚えているのは、2003年の1月にシカゴ‐東京間で、メッセンジャーを通じて会話をしたことです。

それをやってみて、感じたことは、

「パソコンを通じて音声で会話できるなんてすごい!これだったら、いくらしゃべってもタダじゃないか」

ということでした。
なので、中途半端なオタクとしては、今Skypeを使って盛り上がっている人を見て、ちょっと今更なんだよと、言いたくなってきたりするのです。
しかも、Skypeでもメッセンジャーでも動画チャットを行うことはできますが、Skypeは、いまいち安定性が悪いのです。

それでも、無料通話はSkype、ということで市場を席巻しているように見えます。
これは、よく考えてみると、両者の出自の違いが、普及の違いを生んでいるのかなぁ、と思います。

メッセンジャーというのは、「文字チャット」から派生してできたものです。
「文字チャット」は、元からタダのツールだったから、派生して生まれた「音声チャット」には価値をあまり感じません。


それに比べて、Skypeというのは、「電話」から派生してできた商品です。
電話、とくに国際電話というものは、もともと多くの人が高い料金を払ってきて、痛みを感じてきたものです。それがタダになるというのは、本当に大きなお得感があるんじゃないかと。

結果、同じ機能であっても、Skypeの方がどうも得に見えるのではないでしょうか。

まぁもちろん、音質の良さや、スカイプイン・アウトなどの機能の違いはあるでしょうが、現在はあまりにも、メッセンジャーや他のソフトが、軽くみられているのではないかなと。

ビデオチャットは、Skypeよりも、メッセンジャーの方が質が良いので、カメラを持っている人は、友達と試してみてください。