Midtown Report

ビジネスと人間に関する発見と考察 from Los Angeles & New York

December 2006

1年前、同じ場所に来ていました。



(すいません、ブレてます…)

あれから365日、何も変わってないような気もするし、いろいろなことが劇的に変わったような気もします。

まとめて書くことも多々ありましたが、とりあえず365日分ブログの記事を書くことができました。毎日の積み重ねを、これからも大事にしていきたいです。


今年のことは今年に残して、また新しい時間を作りだし、この瞬間瞬間を大事にしていきたいと決意した12月31日です。

2006年、どうもありがとうございました。

先日ニューヨークには戻ってまいりましたが、オフィスで仕事をしていると、突然見知らぬ日本携帯電話の番号から電話がかかってきました。

電話をとってみると、大学時代にお世話になった先輩で、JFK空港にちょうど到着、これから5ヶ月間ほどニューヨークに滞在するとのこと。現在勤めている広告代理店でトレーニングの一環としてNYUでの研修を受けるそうです。

仕事を終わらせてからホテルまで迎えにあがり、久しぶりに杯を酌み交わしました。


日本から来たばかりの人にアメリカの印象を聞くのも面白いものです。
話の中で挙がったのは、日米のTVコマーシャルの違い。

先週日本に行っていて、私が顕著に感じたのは、日本ではイメージと雰囲気を多用したコマーシャルが多いということ。
ビールの宣伝であれば、日本人がビールを飲むようなシチュエーション(秋の風物詩や冬の風景など)を作り出して、それに共感させる、というものがあります。
しかし、アメリカでは人種があまりに多様なために、特定のシチュエーションが使いにくい、と言うことがおきてきます。
そのため、消費財や食品のような汎用性の高い商品については、雰囲気をかもし出して共感させたりすることが難しくなってきます。

そこでアメリカではどうするかというと、「論理的に」なぜその商品が他より優れているのかを直接コマーシャルの中で訴えかけるのです。
あくまで論理重視のため、日本のように有名人を滅多に使うことはありません。
皮肉なことに、日本のコマーシャルの方が、圧倒的にアメリカ人俳優を見る機会が多いように思います。


アメリカっぽいごく普通のレストランで、日米談義に花を咲かせました。

IDEA HACKS! 今日スグ役立つ仕事のコツと習慣


前回Time Hacksという本を紹介しましたが、これはそれよりも前に出た本です。
効率的に仕事をこなすための技術に加えて、ビジネス上のアイデアを生み出すために行うノートや記録のとり方などを、これでもかというくらい出しています。

この中で紹介されている技術は、一つ一つが些細なようですが、仕事の様々な局面で大きく効率をアップしそうなアイデアばかりです。

仕事のパフォーマンスを最大化する上では、どんな局面においても、それなりに適切な「動作」があるのだと再認識しました。そして、その動作をルールどおりに毎回行っているか行っていないかによって、長い目で見ると莫大な差につながるんだと、改めて確認できた気分です。

一つ一つのハックを見ても、それほど劇的なインパクトはないように見えますが、現在の自分の仕事の仕方に、これらを織り込んでいくことによって、将来的には莫大な効果が見込めるのではないかと思いました。これからの時代は、あくまで自分に合うものをモジュール的に付加していくことが重要です。

たくさんの人が、それぞれ自分なりのやり方を発見して、共有できるようなスペースがあればいいですね。

昨日紹介したLandmark ForumのIntroductionから。

http://www.landmarkeducation.com/section_flash.jsp?top=20&mid=587894&source=lfornancy

上から5番目に"See it in Action"というセクションがあります。

このクリップはどれも役立ちますが、特に私が面白いと感じたのは、"Context"についての話。右下のオーストラリア訛りの女性リーダーが話している内容です。

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"効果"と"満足"の源泉は、あなたが「何を行うか」もしくは「どのように行うか」によってもたらされるものではない。効果と満足は、「コンテクスト」によってもたらされる。

人生の中で「コンテクスト」は、見えない。それは、背景として存在し、あなたの行うことや現実で起こることと、あなた自身との関係性を作りあげる。



ある男が歩いていると、石を削っている男たちの集団をみつけた。
集団の1人に「何をやっているんだ」と聞くと、



「石を削っているんだ」



と答えた。

その男たちの中に混じって、やけに楽しそうに石を削っている者がいた。
その男は、楽しそうなばかりでなく、削り上げている作品の質も他のものと比べて全く異なっていた。
その男に「何をやっているんだ」と聞くと、



「聖堂を作っているんだ」



と答えた。

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同じことをやっていても、同じことが起こっていても、コンテクストの違いによって個人に起こる満足度や効果性が劇的に変わってきます。

何かうまくいかないこと、不安や恐怖に思うこと、つまらないことがあった場合に、「今自分が置かれているコンテクスト」を考え、発見することには大きな意義があります。なぜなら、不満足の源泉が、自分で作り出していた特定のコンテクストによるものであることが多いからです。

そして、コンテクストは、自らのマインド一つによって変えることができるのです。

新入社員が1年目で与えられた仕事に不平・不満を漏らすというのはよくあることですが、コンテクストの違いによって、その効果性は全く異なってきます。
楽天の三木谷社長は、興銀での新入社員時代、花形とは程遠い定型作業中心の部門に配属されたそうですが、「ここでオペレーションを学ぶことは将来必ず役に立つ」と信じて、腐らずに業務改善に打ち込んだそうです。

世の中で効果的な人、結果を出す人と言うのは、その時々の気分や感情、変化する環境などを、はるかに凌駕するような力強い人生のコンテクストを常に作りだしていける人なのかもしれません。

私が通っているLandmark Educationの紹介が、Web上で"Video Introduction"として視聴可能になりました。

http://www.landmarkeducation.com/section_flash.jsp?top=20&mid=587894&source=lfornancy

これによると、極めて多くの人がその効果を認めているのがわかります。
自分の経験では、確実にこのコースが自分のビジネスの成長に直接貢献したといえるので、けっこう周りの人に勧めています。

このIntroductionの"See it in Action"のセクションでは、Landmark Forumの実際の内容がクリップとして収められています。かなり重要な部分についての解説を行っているものばかりで、このようなクリップを流すのは、おそらくこれまでの同社のポリシーとしては異例と言えるでしょう。

ただし、これだけを見てLandmark Forumを判断するのは早計だと思います。実際に丸3日間の受講を経ないと、本当に「得た」と感じるのは難しいです。

"What Participants Say"のセクションでは、大手スポーツメーカーReebok社のCEO、Harvard大学の教授や、Emmy賞受賞の映画プロデューサーなどが、Forumが彼らの人生に及ぼしたインパクトについて語っています。

これまでのIntroductionは、受講者が家族や友達を紹介し、無料セッションに参加して受講を決める、というのが通常の方法でした。しかしこの場合だと、どうしても一部の人に対しては、何か悪徳商法の勧誘っぽい印象を不必要に与えてしまうので、私はもったいないなぁと思っていました。
Web上で、こういった形でこのコースが紹介されるのは嬉しいですね。

日米のクリスマスを経験して、違いを一番感じるのは、「次の時期」への移行の仕方。

日本だと、24日にクリスマスシーズンの盛り上がりがピークに達し、25日に一日だけの移行期間を置いて、26日には、それまでの盛り上がりはどこへ行ったんだと思うほど、一瞬のうちに全てのクリスマスツリーやコマーシャル、キャンペーンが消えてなくなります。

そして、26日からは一気に歳末モード、新年へ向けての準備期間に入ります。

しかし、アメリカだとクリスマス(というより、宗教の違いを考慮して今ではホリデーシーズンと言うのが一般的です)の盛り上がりが24日にはピークを迎えるものの、そこからは緩やかな下り坂です。

セールは相変わらずやっていますし、ツリーやクリスマス用のデコレーションもすぐにはなくなりません。
日本のクリスマスを見ていると、どちらかというと、ダラダラしているようにも見えます。

あなたの悩みが世界を救う!―不条理な世の中を生き抜くための人生バイブル


思えば2年前、ふらっと立ち寄った新宿紀伊国屋で手にした神田昌典氏の本によって、起業へのインスピレーションが沸々と沸き起こってきたのを記憶しています。

先日、渋谷のBook 1stへ立ち寄ってみると、この新刊が置いてありました。
現在は、マーケティングコンサルタントという立場を脱して、時代の生き方を伝導している神田氏ですが、この本では現代のビジネスマン、企業家、その他悩める若者に対してQ&A形式でアドバイスを与えています。

人生に関する壮大な悩みから、日常の小さな悩みなどに対して、彼独自の経験と視点からアドバイスをつむぎだしていて、その一つ一つに納得させられます。

彼の文章を読んでいて思うのは、人生はある程度普遍的なモチーフにしたがって進んでいると言うこと。自分では、自分の意志と選択によって人生を歩んでいるようで、実は形式化されたパターンにはまり込んでいる場合が多い、ということです。
タチが悪いのは、それを知る術がなかなかないということ、しかも知ったところでアクションをとらない限りは、何の違いも起こすことができない、ということでしょうか。

神田氏のファンにとっては見逃せない一冊でしょう。

新横浜駅前のビックカメラに立ち寄り、携帯電話のセレクションを見て、改めてその進化ぶりに圧倒されていました。

どれを見ても画面は大きいし、カメラの質は良いし、デザインも洗練されています。
アメリカの携帯電話は、デザイン的にはどれも、日本の5年前くらいの水準なのではないかと思うのです。全く勝負になりません。

そんな圧倒的なセレクションの中、我が携帯Motorolla社のRAZRを発見。
発売以来、米国では爆発的なヒットで、ニューヨークの街を歩くと、どこに行ってもRAZRを持っている人を目にします。アメリカの携帯の中では、唯一マシなデザインの部類に入ります。

日本ではDocomoの FOMA M702iS として発売されていました。
山手線の広告でもけっこう宣伝されていたので、ビックリしました。

よく見ると、カメラが2箇所についていて、米国のモノよりも少しだけ改変が見られます。やはり日本市場で勝つためにはそれなりの変更が必要なのでしょう。

しかし、店頭で販売されているだけではわかりませんでしたが、アプリケーションの操作性が良いのか(他人事ながら)極めて不安です。
日本企業がこれほど気合を入れて投入してきている商品群の中で、Motorollaというマイナーな企業が勝つには、デザインだけでなくアプリケーションでも充実していなければと思うのです。

しかしながら、世界のRAZRが日本でどこまで通用するのか、見ものですね。

日本の道路はアメリカよりも小さく、また障害物が多いこともあって、走っている車にも明らかな特徴があります。
もっとも顕著なのは、トヨタのヴィッツ、ホンダのフィットなど小さい車が非常に多いこと。

アメリカでは、これまでこういった車は頼りないからか、あまり売れてきませんでした。しかしながら、最近は高いガソリン事情もあり、段々とアメリカ人にも受け入れられてきているようです。

しかし、こういった車を乗る上で、人々が気にする要素があります。
それは、安全性です。

Insurance Institute of Highway Safetyを見ると、どの車が安全かがわかります。

abc newsによると、主要な小型車"Sub-compact Car"のうちどの車が衝撃に強いのかをこのIIHSという機関ではリストアップしています。

1. Nissan Versa
2. Toyota Yaris
3. Honda Fit
4. Mini Cooper
5. Chevy Aveo
6. Scion xB
7. Hyundai Accent

日本車が3位までを固めているのはすばらしいですね(ScionはToyotaブランドなので少々気になりますが)。

Hyundai Accentは(大変恐縮ながら)納得の順位です。
私は、以前ハンドルを握った瞬間から、猛烈な不安におそわれました。
Hyundaiは決して悪い車を作っているわけではなく、最近のSonataなどは日本車に全く引けをとらない品質だと思いますが、このAccentという車だけは納得いきません。

他にも、それ以外のサイズで安全な車のリストはこちら。

http://www.iihs.org/ratings/tsp_archive.html

アメリカで車を買う方は、ぜひご参考に。
保険料も安くなるかもしれません。

abc newsから。

クリスマス時期が近づく今日この頃、プレゼントを計画している人の中には、こんなことを考えてしまう人もいるのではないでしょうか。

regiftable.com

もらったプレゼントをそのまま他の人にあげる、ということをここでは"regift"と言っています。プレゼントをもらったけれどもそれほど好きではなかったり、誰かにプレゼントをあげたいけれども選ぶのが面倒くさかったりするので、他の人からもらったものをそのままあげてしまうわけです。このサイトでは、そんなregiftingのストーリーや体験談を集めています。

こういったストーリーをきくのは、私自身は非常に残念です。
regiftingを行うということは、そもそもプレゼントをあげると言う行為が儀礼的になっている証拠で、プレゼントをあげると言う行為自体に、すでに意味が全くないと思うのです。

プレゼントは、その人が喜ぶ顔を見たいから行うものだと自分の中では定義づけています。その人がどんな興味をもっていて、もらったら喜ぶかどうかを真剣に考えて選び、実際にあげてみて喜んでもらえたら与えた方もうれしい、というのが自分の中ではあるべき姿です。

自分のギフトが違う人にあげられていたら、けっこうショックですよね…。
まぁ、常習者もいるみたいなので、それはそれとして楽しめるものなのかもしれませんが。

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