Midtown Report

ビジネスと人間に関する発見と考察 from Los Angeles & New York

October 2006

忘れもしない、ハロウィンの思い出。

アメリカでは、"Trick or Treat"(先日紹介したvideojugの紹介映像です)という風習があります。
子供達が仮装して、周囲の家を回り、キャンディをもらいます。

その時の文句が、"Trick or Treat?!"です。
「おやつをくれないと、トリックしちゃうぞ」、と脅すわけです。
これで、99%は間違いなく笑顔でキャンディをくれます。

しかしながら、ごく一部の大人は、(本当に大人気ないと思うんですが)「んじゃぁトリックしてみろ!」と言うのです。

私自身、子供の頃このイベントで、姉と一緒に近所めぐりをしたことがあるのですが、一軒だけ「トリックしてみろ」という人に遭遇したことがあります。
その時は、あまりにもショックで、恐怖のあまり言葉が出ませんでした。

しばらく恐怖で立ちすくんでいると、ニッコリ笑ってキャンディをくれたのですが、未だにトラウマ的な思い出として残っています。

あともう一つの思い出は、家に帰った時にJack-o-Lantern(例のカボチャの切り抜きランタンです)が粉々に破壊されていたこと。

ところが、後から犯人がやってきて、おぼろげな記憶によると、やったのは数人の少女だったのですが、「家を空にしていたから、壊させてもらった。それが風習だ」とか何とか言っていたような気がします。

変なルールがいろいろあるんですね。
アメリカ在住の人は、万全な対策を。

以前、自己表現に関して記述をしましたが、土曜日に

Self Expression & Leadership Program

という名のトレーニングを受講してきました。
このコースでは、自分が情熱を傾けられるプロジェクトを立ち上げ、そこに人をエンロールしていく、というものです。
来年の2月15日まで続くものですが、今日がその初日です。

このトレーニングをリードするインストラクターの人は、30代の女性(コロンビア系譜のSpanish African??)なのですが、静かでありながら発する言葉がパワーとユーモアにあふれていました。


彼女の言ったことの中で、私がショックを受けた言葉があります。
頭がゆさぶられるような感覚をおぼえました。

「Self Expression(自己表現)というものを、自分の中に持っているものを外に表出するものだと思っている人が多いのですが、実際には違います。本当の自己表現は、人々に対するListening(聞き取り)の中にあるのです」

なるほど…。確かに、特にアメリカのような社会では「自己主張」という名のもとに自分の言いたいこと・頭にのぼったことだけを吐く(spit out)人はたくさんいます。

相手を自分の考えどおりに動かそう、支配しようという戦略や戦術が働いているわけですが、このようなパラダイムでは相手が自発的に動こうとするわけもなく、その意図の及ぶ範囲が限られてしまいます。

しかし、本当に自分の望む可能性を実現させようと思った場合には、自分のエゴから出発するのではなく、他者の中で起こる会話に耳を傾けることが出発点になるというのです。
他者が動かされ、感動させられるような会話を相手に対する期待や強制なくすることができた時に、いろいろな人を巻き込み、大事を成し遂げることが可能である、と。


「生徒会長・学級委員長だからリーダーシップがある」「部活のキャプテンだからリーダーシップがある」「社長だからリーダーシップがある」と勘違いしてしまいがちですが、それは単に役職についているだけで、リーダーシップとは何の関係もないんですね。

リーダーシップとは、ある種の「会話」ができること、それに尽きると実感しました。これから模索して、鍛えていこうと思います。

動画シェアサイト全盛期ですが、この中で最も役に立つ(と思われる)サイトがあります。

videojug

このサイトは、身近に必要とされるお仕事や豆知識を、動画で解説してくれるものです。現時点で最もポピュラーな動画は、

たったの2秒でTシャツを簡単に折りたたむ方法!

これです。日本人がやっているんですかね?
日本語でタイトルが書いてあります。
真似できるかは別として、実に見事です。

他には、

ウィンザーノット(ネクタイ)を締める方法
タイヤを交換する方法

こういう「聞くに聞けなかった」類の豆知識は、役に立ちますね。

あとは、ハロウィンを控えて、こんなのもあります。

ヴァンパイアをやっつける方法

ヴァンパイアの見分け方から、退治の方法まで、事細かに解説しています。
なるほど…大変役に立ちますね…。

本日は、California州のLos Angeles周辺地域で、私のビジネスのフルページ広告が、メジャーな日系の新聞である"日刊サン"に載りました。

基本的には、この広告で11月で行う4回にわたるセミナーを告知しているのですが、反響は予想以上で、1日で16人のセミナー予約がありました。西海岸で大々的に宣伝したのはこれが初めてですが、非常に良い反応といえます。

これまでの東海岸でのセミナーシリーズの中で、参加者の方のわからないことだとか、誤解を招きやすい点について、段々と理解が深まってきたので、これまで以上の内容を提供できると思っています。

今後、Web上での告知、各種媒体へのプレスリリース、現地へ行ったときのビラ貼りなど、一斉にプロモーションを行って行きたいと考えています。

以前は、ここまで前面に出ることに対してためらいがありましたが、今はなぜかあまり恐怖感がないですね。
このまま、たたみかけるように西海岸を席巻できればと思います。
がんばります。

ついに、Googleに写真管理機能がつきました。

その名も、

Picasa Web Albums

Picasaは、デスクトップでは用いていましたが、Web上でのソフトがリリースされたのは、どうやらこれが初めてのようですね。

何の変哲もない写真管理ソフトに見えますが、Googleのソフトらしく、感覚的で、操作性が抜群です。心なしか、アップロードも、表示もスイスイできてしまうように見えてしまいます。

シェアリング機能を調整することで、写真を一部の友達だけに公開したり、一般の人にも写真を公開することが可能です。
Googleの信者となりつつある私は、早速My Picturesフォルダに入っていた写真を残らず全てアップロードしました(公開はしていません)。

しかしながら、Googleのソフトとしては、めずらしく気に食わない点が一つだけあります。それは、Tagづけ(Labelづけ)する機能がついていないということです。
要するに、フォルダによる管理なのです。

フォルダの弱点は、やはり複数の属性を持つ一つのファイルを、どのようにフォルダに分類するかが面倒で、探すときなどにわかりにくくなってしまうことです。

まぁPicasaは元々作られた会社が異なるなので仕方がありませんが、これは明らかにGoogle路線としては筋違いです。

Googleの人たちが、今後どのようにする方針なのかが気にかかります。

本日は、私のビジネスにおいて致命的なことを発見してしまいました。

私のビジネスでは、フリーダイヤルの番号を一つセットアップしています。
ここに電話をかけると、「お電話ありがとうございます。こちらはミッドタウンプランニングでございます」などと自動音声が流れます。

そして、「無料レポートの請求は1を、セミナー予約は2を、担当者とお話ししたい場合は3を押すか、そのままお待ちください」と流れます。

しかしこの時、何もボタンを押さないと、事務所の電話に転送されるはずなのですが、どういうわけか、2のセミナー予約の方へ電話が流れてしまうことがわかったのです。

あとから通話記録を見ると、事務所の人間と話をしたいと思っていた(かなりの)人が、「セミナーを予約したい方は」というメッセージが流れた時点で電話を切ってしまっていることがわかりました。

この設定ミスに7月以来、まったく気づきませんでした。
もし、電話がつながったことで解決できた問題があったり、私自身に提供できた価値があったとすれば大変な機会損失です。

設定を直してみると、5分とかからない作業でした。



あまりに些細なことだから、あるいは気まずいから、自分が相手にいちいち教えないことがあります。

背広の襟がめくれているだとか、敬語の使い方が間違っているとか、口が臭いとか。

でも、逆に自分が気づいていないのに、他人にずっと迷惑をかけていることがあったとすれば、それはぜひ知りたいと思いますよね。

まだまだ気づかずに人様に迷惑をかけていることは、たくさんあるはず。
本日は、その「氷山の一角」を見つけることができて、身が引き締まる思いをしました。

舞台を見たり、音楽を聴いたり、スピーチを聞いて感動したりすると、自分にもああいった感動を引き起こすことはできないものなのか、と考えてしまいます。

そこで、その感動を引き起こす「要素」というものを考えてみるのですが、これがなかなかつかみづらいものです。なぜ、ある人の行動を見て自分が感動し、心動かされるのか。

よくわからなかったのですが、最近は「自己表現」という言葉に、そのカギがあるのかなぁ、と考えています。

自己表現は、自分が自分であることを表現すること。
虚飾なく、過度の謙遜もなく、素のままの自分が出ている状態、それが「自己表現できている」と言うことなのかなと思います。

高校生の頃読んだ将棋の雑誌で、当時の谷川浩司王将のインタビューに「将棋は私の自己表現の手段」という風に書いてありました。
彼がジコヒョウゲンできて何が嬉しいのか、当時はさっぱりわかりませんでしたが、彼の棋譜の美しさそのものに、私が心動かされていたのは事実です。

今思うのは、きっと自己表現することによって、自分の存在価値を、自分で確かめることができる、ということなのかもしれません。
それは生きているという実感を味わえる至高の時なのでしょうか。

棋士にとっては将棋が、
野球選手にとっては野球が、
ミュージシャンにとっては音楽が、
俳優にとっては演劇が、
シェフにとっては料理が、

自己表現の手段なのでしょう。


では、ビジネスマンは…?

ホワイトカラーの仕事など、なんの刺激もない、と昔は絶望的な気分になったこともありますが、考えてみると、自己表現のチャンスはいろいろとあります。

今まで、自分で自分が「自己表現ができているかも」と思えたのはセミナーの時や、ミーティングで対話をしている時でした。可能性を作り出して、それを自分の言葉でお客様に共有し、新しい価値を認めてもらうことは、自分の存在価値を確認できる絶好の機会であると言えます。

しかし、自己表現のエリアは、必ずしも顧客と直に接している時だけではないことに気づいてきました。サービス体制の構築、広告の文面・デザイン、会計管理にいたるまで、全ての要素において、それを表出することは可能で、そこに喜びを見出すことはできるのではないかと考えるにいたったわけです。

そう考えると、ものすごくインスピレーションが沸きます。

事業そのものと、その細部にわたる仕事全てが自己の表現手段だとすれば…そして、共感してくれる人をそこに巻き込んでいければ、とてつもなく充実した時間がおくれるのではないか、そんな風に思えてなりません。

緊急の仕事が先週末から次々と舞い込んで来て、現在は仕事が適度にオーバーフローの状態です。しかし、締切り目前の仕事が3、4つくらい同時並行の状態というのは、私自身はけっこう好きで、神経がピリピリしてくる感じと、仕事を次々とこなしている感じに充足感を覚えたりします。
現在も、真夜中ですが、コーヒーの飲みすぎで眠れなくなってこれを書いています。

本日は、ある勉強会の入塾面接に行って参りました。

この勉強会には数回見学させていただいたのですが、非常に意識の高く、すでに経営者として結果を残されている方々が多数参加されていて、とても刺激を受けています。また、自分の方としても、まだ人様に発表できるような結果を残していない若輩ながら、毎日の研鑽の中から何か貢献できるものがあるのではないかという思いで、強く参加したいと思うようになりました。

会議室で待っていると、数名の世話人の方がいらっしゃいました。
その時点で面接が開始されるかと思ったのですが、気がついてみると結果的には8人くらいの錚々たる経営者の方々に囲まれていました。
年は、私よりも20-30才上の方ばかりです。

この時の緊張度たるや…ヘビににらまれた蛙のような心境です。


今まで何度も味わった「拒絶」の恐怖がよみがえってきます。
相手は全員、何においても私の数倍上の実力と実績を持っています。

8人から矢継ぎ早に浴びせられる質問に対して、私は何とか自分の内なる声と相談しながら、拙い経験と知恵から精一杯の回答を紡ぎ出したつもりです。

自分の事業の話や、主催しているアントレプレナーのミーティング(一旗会)で行ってきた実績を話し、私自身が利己的な思いだけで参加しようとしているわけではないと話すと、それを大いに認めてくださる方がいる一方「そういうことをこの会でそのままやろうとされても困る。それは趣旨が違う」と厳しくご指摘下さる方もいました。

正直、決して上手な回答ができたわけではありませんが、ある程度自分の言葉で表現することができたこと自体には満足しています。


結果は明日の朝報告していただけるとのこと。
どちらにしても、先輩経営者にお時間をいただき、こうした場を踏めるだけでも、貴重な経験です。
今日の一件は、大変良い勉強となりました。

普段大変お世話になっているお客様から教えていただいた、オンラインバックアップサービスプロバイダーを紹介します。

mozy

さっそく導入してみましたが、これまで使ったバックアップソフトに比べ、操作性が段違いに良いです。Googleのソフトに共通するものを感じます。

とにかく、それまで一回一回、DVDメディアにハードディスクの重要なファイルをバックアップしていた私は、このサービスでその作業負担がほぼ0になりました。

お試し版では、フリーで2GBまで使うことができるので、簡単な文書ファイルの類は、すべてこの容量で問題なくバックアップできてしまいます。

しかも「操作性」という以前に、操作そのものをほとんど必要としません。
自分がパソコンを使っていない時間を自動的に探知して(例えば昼間の休憩時間など)、直近で更新したファイルだけを自動的にサーバにアップロードします。

たぶん、こういうサービスは、以前からいろいろな所から出ていたとは思うのですが、intuitive(感覚的)に操作できる、という意味では群を抜いています。

今まで、一回一回全てのファイルをDVDに焼いていたことを考えると、すばらしい業務効率です。
お試し版だからなのか、逆に復旧(ダウンロード)する場合に回数制限があるのが少し残念ですが、多少お金がかかっても悪くないと思うので、アップグレードも考えています。

大事なファイルのバックアップ、mozyで行ってみてはいかがでしょうか。

事務所の向かい側、42nd Stと5th Aveの角・New York Public Library前で、毎週土曜日にパフォーマンスをしているグループがいます。
その名も、"NYC All Stars"

特に奇抜なグループというわけではないのですが、なぜか私はいつも足を止めて見入ってしまいます。

何なのでしょうか…バック転したり、くるくる回っているだけのような気もするのですが…。
ダンスと歌とは無縁の世界にずっと生きてきたので、どれだけその技術がすごいのかはわからないのですが、ついつい彼らの一生懸命さに吸いつけられるように、ここにきてしまいます。

あと、耳をついて離れないのが、彼らの使用している音楽。
毎週、毎回のように、全く同じ音楽を使っています。

その曲名は、"ディスコ・インフェルノ"。

そう、あの映画で使われていた曲です。

一回聞いてしまうと、その日はこの曲が頭の中を巡って離れなくなってしまう、私にとってはそんな類の曲です。

NYC All-Stars


今日は、いつも一緒に踊っているちびっ子ダンサー達がいませんでした。残念。
でも、彼らのひたむきな姿にはいつもパワーを分け与えてもらってます。
また、土曜に通りかかって見ようと思います。

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