送られてきたフォームに、車詐欺の一部始終について、どんなことが起きたか、記入を行いました。
私は、車を買った時の状況、そのときのディーラーの対応や、どのようにして事故車であるかが判明したのかがわかるように、詳細な説明を行いました。その上で、デジカメで撮影した写真を何枚も添付し、参照できるようにしました。
そのフォームをAutocapへ送り返し、返事を待つことにしました。
1週間待ちましたが、返事が来ないので、ピリピリしていた私は、Autocapへ電話をしました。
Autocapは、さらにディーラーに圧力をかけてくれることを約束しました。
そして、待つこと2週間ほど。ディーラーのマネージャーから、電話がかかってきたのです。
マネージャーは私に、待たせたことを謝り、私に車をディーラーまで持ってくるように指示しました。
数日後、私は車をディーラーまで走らせました。
もはや何者も信用できなかった私は、服の中にデジタル音声レコーダーをしのばせて、その場所に向かいました。
会話をすべて録音することで、後で話がこじれた時に役立つのではないかと思ったのです。
ディーラーに到着すると、マネージャーは、フレンドリーに私を迎えました。
しかし、忙しいのかわかりませんが、私を椅子に座らせたまま、30分以上待たせました。
しばらくすると、マネージャーは、私を呼んで、車を一緒に見ようといいました。
私は、車の事故履歴について、ウソの情報を与えられたこと、たとえ事故履歴が間違っていたとしても、事故車であることが、プロであれば十分にわかっていたはずであることを、車を見せながら一生懸命説明しました。
マネージャーも、怪訝そうな顔をしていましたが、明らかな事故車であることは、彼も否定できなかったのでしょう。すぐに、購入金額とほぼ同額の返金を約束してきたのです。
私は、それがあまりに好条件だったために、すぐに合意をしてしまいましたが、もっと交渉の余地はあったかもしれません。
おそらく、Autocapに圧力をかけられたことが、相当のプレッシャーになっていたとも考えられます。
Autocapは、NY州で運営されている消費者保護団体なので、逆らうのは相当難しいと思われるのです。
私は、念のために、私に○○ドル渡す、という誓約書を書いてもらいました。
マネージャーは、チェックをすぐに送ると言っていましたが、すぐに送ってはきませんでした。
結局約一週間後くらいにチェックを受け取りましたが、換金した時には、さすがにホッとしたのを覚えています。