August 30, 2010
zan-nen
地元の本屋に行ってみると、本屋のランキングがあって、そこで3位になっている本を見て、驚きました。
残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)
著者:山崎将志
日本経済新聞出版社(2010-04-09)
おすすめ度:
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
山崎将志さんの本です。タイトルが極めて秀逸なので、つい手にとってしまいたくなります。調べて見ると、すでに20万部売れているベストセラー。山崎さんは、私が昔働いていたコンサルティング会社での上司でした。自分の元上司の本が、LAの日系の本屋でランキング入りしていたので、大変ビックリしたわけです。
もともと2001年頃、Eラーニングに関する社内セミナーを開催されていたのを、私が聴講しに行き、興味を持ったので、後日お会いしに行ってからはいろいろお世話いただき、ほんの短期間でしたがプロジェクトでもご一緒しました。私は、その時社内でのグループ異動を希望していたのですが、山崎さんのおかげでそれが実現したので、今でも大変感謝している会社時代の恩人の一人です。
本の内容は、ビジネスにおける「残念な人」の例。いろいろなビジネス理論や、事例から、残念な人・企業を語ったビジネスエッセイという感じです。
Amazonのレビューを見ると、辛口の評が目立ちますが、それらを書いている人は、ちょっと読み方を柔らかくした方がいいのではないかと思います。
この本は「読み方」が大事な本だと思うのです。残念な人の事例を読みながら、「ああ、自分もこんなことしてるな」とか「自分は全然自分が見えてなくて、本当に残念だな」と内省をするための鏡なのです。本を読み終わって、自分のあり方に関して一つでも反省点が出てくれば、それだけで読む価値があると思います。私などは恥ずかしいくらい反省点があるので、こういう本はつらいのですが、大きな学びがありました。
以下、山崎さんの処女作。
日本で出版されたEラーニングの本としては、先駆的な本です。
eラーニング―実践的スキルの習得技法
著者:山崎 将志
ダイヤモンド社(2001-01)
おすすめ度:
販売元:Amazon.co.jp
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残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)著者:山崎将志
日本経済新聞出版社(2010-04-09)
おすすめ度:
販売元:Amazon.co.jp
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山崎将志さんの本です。タイトルが極めて秀逸なので、つい手にとってしまいたくなります。調べて見ると、すでに20万部売れているベストセラー。山崎さんは、私が昔働いていたコンサルティング会社での上司でした。自分の元上司の本が、LAの日系の本屋でランキング入りしていたので、大変ビックリしたわけです。
もともと2001年頃、Eラーニングに関する社内セミナーを開催されていたのを、私が聴講しに行き、興味を持ったので、後日お会いしに行ってからはいろいろお世話いただき、ほんの短期間でしたがプロジェクトでもご一緒しました。私は、その時社内でのグループ異動を希望していたのですが、山崎さんのおかげでそれが実現したので、今でも大変感謝している会社時代の恩人の一人です。
本の内容は、ビジネスにおける「残念な人」の例。いろいろなビジネス理論や、事例から、残念な人・企業を語ったビジネスエッセイという感じです。
Amazonのレビューを見ると、辛口の評が目立ちますが、それらを書いている人は、ちょっと読み方を柔らかくした方がいいのではないかと思います。
この本は「読み方」が大事な本だと思うのです。残念な人の事例を読みながら、「ああ、自分もこんなことしてるな」とか「自分は全然自分が見えてなくて、本当に残念だな」と内省をするための鏡なのです。本を読み終わって、自分のあり方に関して一つでも反省点が出てくれば、それだけで読む価値があると思います。私などは恥ずかしいくらい反省点があるので、こういう本はつらいのですが、大きな学びがありました。
以下、山崎さんの処女作。
日本で出版されたEラーニングの本としては、先駆的な本です。
eラーニング―実践的スキルの習得技法著者:山崎 将志
ダイヤモンド社(2001-01)
おすすめ度:
販売元:Amazon.co.jp
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March 19, 2010
the cove
話題になっている日本のイルカ漁の潜入ドキュメンタリーです。
興味はあったのですが、今回iTunesでレンタルして見ることができました。
映画の内容は、「和歌山県太地町のある入り江("The Cove")で行われているイルカの『虐殺』を撮影するために、環境保護団体のグループがあらゆる手を駆使して現場に潜入し、ついにその実態をカメラにおさめる」というものです。
もちろん、『虐殺』"Slaughter"は、彼らの使う言葉であって、日本では単なる『イルカ漁』です。話の発端は、Ric O'barryというイルカのトレーナーです。彼は、60年代に"Flipper"というイルカが登場するドラマでトレーナーを行い、全米各地でイルカのショーが盛んに行われるきっかけとなった人物です。
彼は、Flipperで育てたイルカがストレスによって亡くなったこと(彼の話によると、そのイルカは自殺した)から、イルカを酷使することに罪悪感を感じるようになり、70年代からは一転してイルカの保護を推進する活動をはじめました。彼は、イルカが太地町で殺されている現場を世界に発信することによって、イルカの捕獲や猟をやめさせようとしたのです。
実際、彼らの潜入によりイルカ『虐殺』映像の撮影は成功します。ただ、私も日本人だからか、どうしてもこの見せ方はフェアじゃないなと思いました。
この映画をRic O'barryの贖罪のストーリーとしてみると、なかなかに感動的です。イルカと心の通う体験をした彼からすれば、イルカを殺すことなど、考えられないのでしょう。映画の前半では、イルカがいかに人間と同じような知性や心を持つ動物であるかがアピールされています。そういう文脈を与えられた後では、あのイルカ漁の映像は確かに残虐非道と映るでしょう。特に、イルカや鯨を食べない文化の人にとっては、目を背けたくなるシーンであるのは間違いないです。
この映画の監督は、そのシーンについて、「太地町の人たちは、政府と一緒になってイルカを虐殺していることを隠している」と言っています。それは、ちょっと違うと思うんです。イルカ漁を行っていること自体は、隠してないはずです。ただ、実際に血しぶきが飛び散る漁の現場は、一般市民に見せるようなものではないから、立ち入り禁止にしているだけだと思います。自分が漁師だったら、あんな場面を子供に見せたいとは思わないはずです。
「プライベート・スペース」という英語の2文字しか話さない日本人の方が、映画の中で揶揄されていましたが、食用の動物の屠殺現場は、すべて「プライベートスペース」だと思うんです。牛や鶏や豚だって殺される現場をわざわざ見たい人はいないでしょう。だから、隠すのは当然です。別に後ろめたくて隠しているわけじゃないはずです。我々は、自分たちが食べる焼肉やハンバーガーを供給するために、自分たちの見えないところで、血を浴びながら動物を屠殺してくれている人々に感謝こそすれ、非難するなどもっての他だと思います。
イルカ漁も同じで、単に公衆の場には不適切だから見せないだけです。そういう意味では、「日本政府と太地町民が結託して極秘に虐殺を繰り返している」というような政治サスペンス的な印象を与えているのはフェアじゃないなと。
水銀の件については、どの程度有害なのかを皆が知ることは有益だと思いました。
鯨肉を食べる人で、実際に水銀中毒の症状を見せている人はいないそうですが、監督がフォーカスすべきだとすれば、こういう論点だと思います。漁という供給サイドの問題よりも、栄養の供給源としての問題やイルカショーの問題などといった需要サイドに働きかける方が圧倒的にフェアです。
以上の感想を持ったわけですが、私が何より驚いたのは、この映画がアメリカで絶賛されていることです。これだけ、文化の違いがあって、いろいろな意見が飛び交うこの国で、今のところ私はこの映画に対する絶賛の言葉しか聞きません。Amazonのレビュー欄でも最高の評価をしている人があまりに多いことにビックリしました。
ちなみに、よく言われているような日本バッシング的な要素は一切ありません。いくつかの描写によって「日本人がバカにされている」と思われるかもしれませんが、それは個人がバカにされているのであって、日本が包括的にからかわれているような要素は見当たりませんでした。むしろ、太地町の美しさや、日本に対する敬意は随所に感じられました。
本当によくできている映画で、このプロジェクトを最後まで遂行した監督やRicの信念には、正直脱帽します。人に真実を知ってもらうために、世界を変えるために、勇気をもってこの映画を作ったこと自体にはとても刺激を受けます。
ただ、漁師や太地町の人たちを責める気には全くなりません。私の立場としては結局、捕鯨・イルカ漁賛成です。伝統を守るために、がんばっている方々を応援したいです。
興味はあったのですが、今回iTunesでレンタルして見ることができました。
映画の内容は、「和歌山県太地町のある入り江("The Cove")で行われているイルカの『虐殺』を撮影するために、環境保護団体のグループがあらゆる手を駆使して現場に潜入し、ついにその実態をカメラにおさめる」というものです。
もちろん、『虐殺』"Slaughter"は、彼らの使う言葉であって、日本では単なる『イルカ漁』です。話の発端は、Ric O'barryというイルカのトレーナーです。彼は、60年代に"Flipper"というイルカが登場するドラマでトレーナーを行い、全米各地でイルカのショーが盛んに行われるきっかけとなった人物です。
彼は、Flipperで育てたイルカがストレスによって亡くなったこと(彼の話によると、そのイルカは自殺した)から、イルカを酷使することに罪悪感を感じるようになり、70年代からは一転してイルカの保護を推進する活動をはじめました。彼は、イルカが太地町で殺されている現場を世界に発信することによって、イルカの捕獲や猟をやめさせようとしたのです。
実際、彼らの潜入によりイルカ『虐殺』映像の撮影は成功します。ただ、私も日本人だからか、どうしてもこの見せ方はフェアじゃないなと思いました。
この映画をRic O'barryの贖罪のストーリーとしてみると、なかなかに感動的です。イルカと心の通う体験をした彼からすれば、イルカを殺すことなど、考えられないのでしょう。映画の前半では、イルカがいかに人間と同じような知性や心を持つ動物であるかがアピールされています。そういう文脈を与えられた後では、あのイルカ漁の映像は確かに残虐非道と映るでしょう。特に、イルカや鯨を食べない文化の人にとっては、目を背けたくなるシーンであるのは間違いないです。
この映画の監督は、そのシーンについて、「太地町の人たちは、政府と一緒になってイルカを虐殺していることを隠している」と言っています。それは、ちょっと違うと思うんです。イルカ漁を行っていること自体は、隠してないはずです。ただ、実際に血しぶきが飛び散る漁の現場は、一般市民に見せるようなものではないから、立ち入り禁止にしているだけだと思います。自分が漁師だったら、あんな場面を子供に見せたいとは思わないはずです。
「プライベート・スペース」という英語の2文字しか話さない日本人の方が、映画の中で揶揄されていましたが、食用の動物の屠殺現場は、すべて「プライベートスペース」だと思うんです。牛や鶏や豚だって殺される現場をわざわざ見たい人はいないでしょう。だから、隠すのは当然です。別に後ろめたくて隠しているわけじゃないはずです。我々は、自分たちが食べる焼肉やハンバーガーを供給するために、自分たちの見えないところで、血を浴びながら動物を屠殺してくれている人々に感謝こそすれ、非難するなどもっての他だと思います。
イルカ漁も同じで、単に公衆の場には不適切だから見せないだけです。そういう意味では、「日本政府と太地町民が結託して極秘に虐殺を繰り返している」というような政治サスペンス的な印象を与えているのはフェアじゃないなと。
水銀の件については、どの程度有害なのかを皆が知ることは有益だと思いました。
鯨肉を食べる人で、実際に水銀中毒の症状を見せている人はいないそうですが、監督がフォーカスすべきだとすれば、こういう論点だと思います。漁という供給サイドの問題よりも、栄養の供給源としての問題やイルカショーの問題などといった需要サイドに働きかける方が圧倒的にフェアです。
以上の感想を持ったわけですが、私が何より驚いたのは、この映画がアメリカで絶賛されていることです。これだけ、文化の違いがあって、いろいろな意見が飛び交うこの国で、今のところ私はこの映画に対する絶賛の言葉しか聞きません。Amazonのレビュー欄でも最高の評価をしている人があまりに多いことにビックリしました。
ちなみに、よく言われているような日本バッシング的な要素は一切ありません。いくつかの描写によって「日本人がバカにされている」と思われるかもしれませんが、それは個人がバカにされているのであって、日本が包括的にからかわれているような要素は見当たりませんでした。むしろ、太地町の美しさや、日本に対する敬意は随所に感じられました。
本当によくできている映画で、このプロジェクトを最後まで遂行した監督やRicの信念には、正直脱帽します。人に真実を知ってもらうために、世界を変えるために、勇気をもってこの映画を作ったこと自体にはとても刺激を受けます。
ただ、漁師や太地町の人たちを責める気には全くなりません。私の立場としては結局、捕鯨・イルカ漁賛成です。伝統を守るために、がんばっている方々を応援したいです。
March 09, 2010
semco
ふと、古本屋に立ち寄って、2冊の本を手にしました。
第一冊目がこれ。

告白 (文春文庫)
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この本、何気なく古本屋で手に取ったみたのですが、メチャクチャ面白いです。ちょっと数ページだけかじってみるはずが、喫茶店で一気に最後まで貪るように読んでしまいました。
大和銀行ニューヨーク支店巨額損失事件を引き起こした井口氏の告白です。この本、やたら文章が洗練されていたので、大学からアメリカ生活をしていて、その後銀行業務にどっぷり漬かっていた本人が本当に書いたのかな?と勘ぐってしまいました。全体の文章の構成(時系列的なコンテンツの配置)や事件の細部にわたる説明や所々に見られる「技あり」な比喩表現方法など、自分の目からするとあまりにもうますぎて、アマチュアのライターでは絶対に書けないのではないかと疑ってしまいました。もしプロのライターが手を加えたとしたら、逆にそのプロのライターは、他にどんな著作を書いたんだろうと、興味を持ってしまいました。
あちこちで、ニューヨークの聞きなれた地名やストリート名が出てきたので、事件の情景が一つ一つ思い浮かび、よりリアルに迫ってきたのも、自分にとってこの本が面白かった要因の一つです。あの時、あの場所で、あんなことが起きていたんだと…自分も同じような立場に追い込まれていたら、同じような行動をとっていたかもしれない、そう思うとゾッとします。現在の金融機関のガラス張りの管理体制だったら絶対に短期間でバレていたはずの無断取引を、彼は12年間も隠し通したのです。最初は、5万ドルの損失を取りかえそうと行ったことが次々と裏目に出て、損失は最終的に11億ドルにまでなってしまうのです…想像を絶します。
表紙の絵は、おそらく事件当時にNew York Timesで使われたという本人の学生時代の写真です。無垢な23歳・マッシュルームカットの写真は、この男が11億ドルもの巨額損失をひきおこしたという事実と対比されて、逆に不気味な雰囲気をかもし出しています。

奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ
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先ほどの井口氏の本を読んだ後は、「やっぱり、会社は社員の管理体制をしっかりしないとな」という読後感で一杯でしたが、この本は、完全にその逆をいくものでした。
自分自身、同じタイミングでこの一見相反する2つの本を買っていたことに驚きました。この本の著者リカルド・セムラー氏(セムコ社CEO)は、経営をする上で、従業員に対するコントロールを完全に手放すべきだ、ということを主張し、実際に経営の場で実践して成功を収めています。
会社で働く従業員一人一人を良識のある「大人」とみなし、ほぼ全てのオペレーションを、6-10人単位の集団ごとに責任を移譲してしまうのです。この会社では、出勤時間や仕事内容、さらには給料まで従業員が自分達で決めてしまいます。事業計画、売上目標、ミッションステートメントやクレドも全くなしです。そんなことしたら、従業員に好き勝手に会社を利用されてしまうのではないか、と思うかもしれませんが、このセムコという会社では、きちんと機能しているらしいのです。
あまりにも違う世界が描写されているような気がして、そんなことが果たして可能なんだろうかと最初は眉唾ものでした。しかし、本を読み進めていくにしたがい、具体的事例の数々によって、否が応でも納得させられている自分に気づきました。社員が不正を働いたことも当然あったそうです。しかし、それは当事者同士で問題を解決させ、経営者として、それを契機にコントロールを押し付けることはないそうです。
先ほどの本に述べられている大和銀行の事件も、セムラー氏であれば「ウチの会社でそんなことは起きるはずがない」と言うでしょう。つまり、心から自分がやりたくて就いた仕事で、その内容に誇りを持ち、売上目標を自分で決めていて、会社から押し付けられるものが何もない状況であれば、無断取引をするなど、トレーダーにとって何の意味もないことだからです。
数々の成功者の本を読んで、今まで疑問に思ってきたことがあります。成功の尺度として、たくさんのお金を持っているとか、大きい家や良い車を保有することを良しとし、中にはそれをことさら誇張する経営者がいます。ところが、それを以って皆の模範になるのは、無理があるのではないかと思うのです。物質的な豊かさを手に入れることができなければ、即人生が不幸であるということなのでしょうか。それならば、全ての人が幸福を享受することはできない、ということです。そんな立場を経営者自身がとっていたら、そこで働いている従業員は、「全員が勝つことのできないゲーム」を強いられ、敗北の恐怖におびえながら仕事人生を送ることになりそうです。
「不労所得を得て、幸せなお金持ちになろう」みたいなことが数年前に流行しましたが、あまりの思想の浅さに、私自身は辟易します。こういうスローガンを掲げる人は、意図はしていないと思いますが、実は全ての人が勝てるわけではないゼロサムゲームに人を誘っているのです。一見、明るいその言葉の影には、勝ち負けの世界があり、その裏にあるのは、敗北に対する恐怖と不安です。
私は不労所得が悪いと言っているわけでは全くありません。ポイントは、提案しているゲームの本質が「お金を得る」ことなのか、「自己表現をする」ことであるかということです。前者は全ての人が勝てないゲーム、後者は全ての人が勝てるゲームです。これによって、決定的に幸福度が変わってくると思うのです。
私は、仕事(もしくは人生)の醍醐味は、仕事自体を自分の自己表現と完全に一致させることだと思っています。自分を表現することが、そのままお客様への貢献になる。お客様への貢献が、報酬となって返ってくる。仕事で幸福をもたらすのは「これだけ」だと思うのです。報酬は二の次で、自己表現が第一、この順序が決定的に重要だと思います。
自己表現は、誰でも、どんな職業でもできます。新しい事業に挑戦したい!ということが自己表現だという人がいます。お客様と会話をしたい、接客をして気持ちよくなった欲しいということが自己表現の人もいます。データエントリや事務的な仕事をすることや、掃除をすることが自己表現だという人もいるでしょう。それぞれの性格によって、どんなことが充足感をもたらすのかは違ってくるはずです。
セムコ社のマネジメントは、まさに全ての従業員に自己表現の機会を提供し、徹底的に満たしてくれるやり方であると思います。こんなすばらしい企業を作り、現在も維持しているセムラー氏に敬意を表したいです。
この本の中で、元GEのジャック・ウェルチ氏の「下位10%のパフォーマンスの従業員はクビにする方針」を断罪している箇所がありましたが、このくだりは圧巻です。
ぜひ、皆におすすめしたい本です。
第一冊目がこれ。

告白 (文春文庫)
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この本、何気なく古本屋で手に取ったみたのですが、メチャクチャ面白いです。ちょっと数ページだけかじってみるはずが、喫茶店で一気に最後まで貪るように読んでしまいました。
大和銀行ニューヨーク支店巨額損失事件を引き起こした井口氏の告白です。この本、やたら文章が洗練されていたので、大学からアメリカ生活をしていて、その後銀行業務にどっぷり漬かっていた本人が本当に書いたのかな?と勘ぐってしまいました。全体の文章の構成(時系列的なコンテンツの配置)や事件の細部にわたる説明や所々に見られる「技あり」な比喩表現方法など、自分の目からするとあまりにもうますぎて、アマチュアのライターでは絶対に書けないのではないかと疑ってしまいました。もしプロのライターが手を加えたとしたら、逆にそのプロのライターは、他にどんな著作を書いたんだろうと、興味を持ってしまいました。
あちこちで、ニューヨークの聞きなれた地名やストリート名が出てきたので、事件の情景が一つ一つ思い浮かび、よりリアルに迫ってきたのも、自分にとってこの本が面白かった要因の一つです。あの時、あの場所で、あんなことが起きていたんだと…自分も同じような立場に追い込まれていたら、同じような行動をとっていたかもしれない、そう思うとゾッとします。現在の金融機関のガラス張りの管理体制だったら絶対に短期間でバレていたはずの無断取引を、彼は12年間も隠し通したのです。最初は、5万ドルの損失を取りかえそうと行ったことが次々と裏目に出て、損失は最終的に11億ドルにまでなってしまうのです…想像を絶します。
表紙の絵は、おそらく事件当時にNew York Timesで使われたという本人の学生時代の写真です。無垢な23歳・マッシュルームカットの写真は、この男が11億ドルもの巨額損失をひきおこしたという事実と対比されて、逆に不気味な雰囲気をかもし出しています。

奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ
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先ほどの井口氏の本を読んだ後は、「やっぱり、会社は社員の管理体制をしっかりしないとな」という読後感で一杯でしたが、この本は、完全にその逆をいくものでした。
自分自身、同じタイミングでこの一見相反する2つの本を買っていたことに驚きました。この本の著者リカルド・セムラー氏(セムコ社CEO)は、経営をする上で、従業員に対するコントロールを完全に手放すべきだ、ということを主張し、実際に経営の場で実践して成功を収めています。
会社で働く従業員一人一人を良識のある「大人」とみなし、ほぼ全てのオペレーションを、6-10人単位の集団ごとに責任を移譲してしまうのです。この会社では、出勤時間や仕事内容、さらには給料まで従業員が自分達で決めてしまいます。事業計画、売上目標、ミッションステートメントやクレドも全くなしです。そんなことしたら、従業員に好き勝手に会社を利用されてしまうのではないか、と思うかもしれませんが、このセムコという会社では、きちんと機能しているらしいのです。
あまりにも違う世界が描写されているような気がして、そんなことが果たして可能なんだろうかと最初は眉唾ものでした。しかし、本を読み進めていくにしたがい、具体的事例の数々によって、否が応でも納得させられている自分に気づきました。社員が不正を働いたことも当然あったそうです。しかし、それは当事者同士で問題を解決させ、経営者として、それを契機にコントロールを押し付けることはないそうです。
先ほどの本に述べられている大和銀行の事件も、セムラー氏であれば「ウチの会社でそんなことは起きるはずがない」と言うでしょう。つまり、心から自分がやりたくて就いた仕事で、その内容に誇りを持ち、売上目標を自分で決めていて、会社から押し付けられるものが何もない状況であれば、無断取引をするなど、トレーダーにとって何の意味もないことだからです。
数々の成功者の本を読んで、今まで疑問に思ってきたことがあります。成功の尺度として、たくさんのお金を持っているとか、大きい家や良い車を保有することを良しとし、中にはそれをことさら誇張する経営者がいます。ところが、それを以って皆の模範になるのは、無理があるのではないかと思うのです。物質的な豊かさを手に入れることができなければ、即人生が不幸であるということなのでしょうか。それならば、全ての人が幸福を享受することはできない、ということです。そんな立場を経営者自身がとっていたら、そこで働いている従業員は、「全員が勝つことのできないゲーム」を強いられ、敗北の恐怖におびえながら仕事人生を送ることになりそうです。
「不労所得を得て、幸せなお金持ちになろう」みたいなことが数年前に流行しましたが、あまりの思想の浅さに、私自身は辟易します。こういうスローガンを掲げる人は、意図はしていないと思いますが、実は全ての人が勝てるわけではないゼロサムゲームに人を誘っているのです。一見、明るいその言葉の影には、勝ち負けの世界があり、その裏にあるのは、敗北に対する恐怖と不安です。
私は不労所得が悪いと言っているわけでは全くありません。ポイントは、提案しているゲームの本質が「お金を得る」ことなのか、「自己表現をする」ことであるかということです。前者は全ての人が勝てないゲーム、後者は全ての人が勝てるゲームです。これによって、決定的に幸福度が変わってくると思うのです。
私は、仕事(もしくは人生)の醍醐味は、仕事自体を自分の自己表現と完全に一致させることだと思っています。自分を表現することが、そのままお客様への貢献になる。お客様への貢献が、報酬となって返ってくる。仕事で幸福をもたらすのは「これだけ」だと思うのです。報酬は二の次で、自己表現が第一、この順序が決定的に重要だと思います。
自己表現は、誰でも、どんな職業でもできます。新しい事業に挑戦したい!ということが自己表現だという人がいます。お客様と会話をしたい、接客をして気持ちよくなった欲しいということが自己表現の人もいます。データエントリや事務的な仕事をすることや、掃除をすることが自己表現だという人もいるでしょう。それぞれの性格によって、どんなことが充足感をもたらすのかは違ってくるはずです。
セムコ社のマネジメントは、まさに全ての従業員に自己表現の機会を提供し、徹底的に満たしてくれるやり方であると思います。こんなすばらしい企業を作り、現在も維持しているセムラー氏に敬意を表したいです。
この本の中で、元GEのジャック・ウェルチ氏の「下位10%のパフォーマンスの従業員はクビにする方針」を断罪している箇所がありましたが、このくだりは圧巻です。
ぜひ、皆におすすめしたい本です。
March 08, 2010
mb
Michale Bubleにハマってます。
彼はカナダ人、名前の発音は「ブーブレィ」のレを強調します。
アメリカではかなりメジャーです。「最近の曲が良く分からない」という人も、彼の曲はちゃんと良い曲として聞けるはず。Mixiに266人しかファンがいなかったので、ビックリしました。
彼は、絶対日本でもヒットすると思います。
ぜひ、注目してください。
彼はカナダ人、名前の発音は「ブーブレィ」のレを強調します。
アメリカではかなりメジャーです。「最近の曲が良く分からない」という人も、彼の曲はちゃんと良い曲として聞けるはず。Mixiに266人しかファンがいなかったので、ビックリしました。
彼は、絶対日本でもヒットすると思います。
ぜひ、注目してください。
June 23, 2009
pandora
今、ハマっているのがこれ。
Pandora
"It's a new kind of radio - stations that play only music you like"
友人のNateがBlackberryでこのアプリを利用していたのですが、「すごくいいから試せ」と言うので自分も、iPhoneにアプリをインストール。
有線放送とか、ラジオの音楽番組ってありますよね。基本的にはそういう形で次々と曲を流すサービスです。でも、普通のラジオ番組と何が違うかというと、「自分の好きそうな音楽」を探し出して、提供してくれる点です。
使い方は、こうです。私は、Billy Joelが好きなので、"Billy Joel"と入力します。そうすると、"Billy Joelっぽい"音楽がずっと流れることになります。
この例で実際に試してみると、一曲目は、Billy Joelの"Keeping the Faith"という曲が流れます。一曲目が終わると、今度はElton Johnの"Don't let the sun go down on me"が流れます。その後は、Bruce Hornsbyの"The Way It Is"。さらにその後はThe Beatlesの"In My Life"。こうして、次々とBilly Joelっぽい曲が流れるわけです。
全部、何となく曲の調子などがよく似ています。
歌手でなく、具体的に「この曲と似たような曲をもっと聴きたい」と思えば、最初の入力画面で曲名を入力すれば良いのです。そうすると、その曲と似たような曲がランダムで次々と流れます。例えば、Jamiroquaiの"Canned Heat"を流すと、その次の曲はMaroon 5の"This Love"という風に(何となく似てますよね)。
このサービス、何がそんなに良いのか。
今の時代、好きな曲だったら大抵の場合YouTubeにアップされているし、iTunesで買うこともできます。でも、それは聴きたいと思ってその曲を選んで聴いているわけで、新鮮さ自体はないのです。ラジオを聴いている時の「あ、この曲いいな〜」という驚きや偶然性が全くありません。
でも、Pandoraだと、自分の好きなタイプの曲をずっと聴けると同時に、名曲と出会う時のワクワク感や偶然性がうまく演出されます。たまに、「ああ、この曲は、この人たちが歌ってたのか」ということがわかったりと、発見があります。
ラジオを聴いてしまうと、全く興味のないジャンルの曲もどんどん流れるので、退屈してしまう。CDやiTunesだと、すでに流れる曲を知っているので、新鮮味はない。そんな微妙なわがままを持つ人に、ピッタリです。
Web上でも利用できるし、iPhoneやBlackberryでは、データ通信で音楽が自動的にダウンロードされ、本当にラジオのように聴くことができます。
Pandora
"It's a new kind of radio - stations that play only music you like"
友人のNateがBlackberryでこのアプリを利用していたのですが、「すごくいいから試せ」と言うので自分も、iPhoneにアプリをインストール。
有線放送とか、ラジオの音楽番組ってありますよね。基本的にはそういう形で次々と曲を流すサービスです。でも、普通のラジオ番組と何が違うかというと、「自分の好きそうな音楽」を探し出して、提供してくれる点です。
使い方は、こうです。私は、Billy Joelが好きなので、"Billy Joel"と入力します。そうすると、"Billy Joelっぽい"音楽がずっと流れることになります。
この例で実際に試してみると、一曲目は、Billy Joelの"Keeping the Faith"という曲が流れます。一曲目が終わると、今度はElton Johnの"Don't let the sun go down on me"が流れます。その後は、Bruce Hornsbyの"The Way It Is"。さらにその後はThe Beatlesの"In My Life"。こうして、次々とBilly Joelっぽい曲が流れるわけです。
全部、何となく曲の調子などがよく似ています。
歌手でなく、具体的に「この曲と似たような曲をもっと聴きたい」と思えば、最初の入力画面で曲名を入力すれば良いのです。そうすると、その曲と似たような曲がランダムで次々と流れます。例えば、Jamiroquaiの"Canned Heat"を流すと、その次の曲はMaroon 5の"This Love"という風に(何となく似てますよね)。
このサービス、何がそんなに良いのか。
今の時代、好きな曲だったら大抵の場合YouTubeにアップされているし、iTunesで買うこともできます。でも、それは聴きたいと思ってその曲を選んで聴いているわけで、新鮮さ自体はないのです。ラジオを聴いている時の「あ、この曲いいな〜」という驚きや偶然性が全くありません。
でも、Pandoraだと、自分の好きなタイプの曲をずっと聴けると同時に、名曲と出会う時のワクワク感や偶然性がうまく演出されます。たまに、「ああ、この曲は、この人たちが歌ってたのか」ということがわかったりと、発見があります。
ラジオを聴いてしまうと、全く興味のないジャンルの曲もどんどん流れるので、退屈してしまう。CDやiTunesだと、すでに流れる曲を知っているので、新鮮味はない。そんな微妙なわがままを持つ人に、ピッタリです。
Web上でも利用できるし、iPhoneやBlackberryでは、データ通信で音楽が自動的にダウンロードされ、本当にラジオのように聴くことができます。
April 13, 2009
mishima
リーダーのあり方―大変革期と新・上に立つ者の人間学著者:船井 幸雄
販売元:PHP研究所
発売日:1998-08
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ざっくばらんに話そう 勝つための方法―船井幸雄のヒント (船井幸雄のヒント)
著者:船井 幸雄
販売元:中経出版
発売日:1998-06
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最近、船井幸雄氏の本にハマっています。
もともと、前のコンサルティング会社に入社した頃は、「船井総研ってなんとなく怪しいな」(失礼!)と思って勝手に敬遠していました。なぜ、自分から遠ざけていたのか、自分でもよく覚えていません。
その頃は、大前研一氏を神としてあがめていたので、彼の論理的な文章は好きでしたが、船井氏の説く曖昧な「気」だとか「エヴァ」だとかが妙に怪しく聞こえたのでしょう。一冊本を立ち読みして、興味を失ったような気がします。
ところが、その後船井総研のトップコンサルタントである五十棲剛史氏や千田琢哉氏の本を読むに連れて「船井総研、相当すごいんじゃないか」と思うようになりました。彼らの本は、どれも地に足が着いていて、中小企業が結果を出すために必要なマーケティングの考え方や具体的な実践方法が、どの本よりも説得力をもって書かれていたのです。
というわけで、船井氏の本をはじめてじっくり読んでみると、これがすごい…なぜ、もっと早く出会っていなかったのだ…と思います。本当に結果を出すには、データと論理だけじゃダメなんだな、ということが彼の本を読むとよくわかります。私の方も、何もわかっていなかったあの頃に比べると、多少論理じゃない部分も理解しようとするキャパシティができてきているのかもしれません。
「会計戦略」の発想法著者:木村 剛
販売元:日本実業出版社
発売日:2003-07-02
おすすめ度:
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木村剛氏の本は昔から好きですが、この本は特に読み応えがあります。彼は、資本主義のしくみの本質をよく知っていて、それをうまく平易な(そして時に熱い)言葉で説明することに長けています。さすが竹中平蔵氏のブレーンです。
さて、この本は、会計の何たるかがわかる良書です。そもそも、なぜ会計をしなくてはならないのか、会計の本質とは何かを知る上で、絶好の入門書です。税務のための会計と、経営のための会計が違うというのは常識ですが、中小企業のオーナーとなると、ここら辺を履き違えている人が結構多いのも事実です。この本は、資本主義制度を守る会計というものの重要性を学ぶ上で、そして、自分のビジネスの「スコアカード」を正しくつける上で、絶好の教科書になると思います。おすすめです。
金閣寺 (新潮文庫)著者:三島 由紀夫
販売元:新潮社
発売日:1960-09
おすすめ度:
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三島由紀夫の傑作。爆笑問題の太田が数週間前のPodcastで薦めていたので、買ってみました(ちなみに太田のファンです)。日本に行く飛行機の中で読みましたが…すごい…。読みながら、唖然としました。
私が三島氏の本を読んだのは、恥ずかしながらこれが初めてだったのですが、何しろ文章が綺麗なのです。美しいのです。彼がやたら「美」にこだわっていたのは聞いたことがありましたが、これを読んでいると、本当にそれが表現されています。特に、この小説では、「光」と「闇」の光景が鮮やかに描かれていて、まるで映画を見ているかのように、その場面ごとの映像が脳裏に現れるのです。
そして、ここで表現されている「美」というのは、滅ぶ運命にあるものだけが、唯一持つことのできるものです。金閣寺は、悠久の時間の中でその場所にたたずんでいて、静的で永遠の存在のように思えます。その「美」は、主人公の置かれている状況によってどんどん変化していきます。最初は、金閣寺がまだ想像の中にいた時、絶対的な「美」として彼の中で存在します。実際に金閣寺を見ると、その想像は裏切られますが、その後戦争に入り、いつ空襲で滅ぶかわからない状況の中で、金閣寺は輝きを増します。その後、終戦を迎え、金閣寺はまた輝きを失います。そして、この物語の中で、最も金閣寺が光輝くのは、主人公が放火を実行するその直前なのです。
滅びに直面するものが最も美しい。桜を美しいと感じたり、自己が犠牲になることを美しいと感じる、日本人の美意識です。三島氏がボディービルディングをしていたのは、その腹に刃を立てることが前提だったという説も何となく納得です。傷つけられる運命、じきに滅びる運命の肉体だからこそ、益々美しいんだと。この本を30歳で書いたことを後で知りましたが、この世の中にはとんでもない天才がいたものです。
夢に日付を! ~夢実現の手帳術~著者:渡邉 美樹
販売元:あさ出版
発売日:2005-10-24
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渡邉美樹氏の本。私は心から渡邉氏を尊敬しているので、ここに書いてあることを愚直に実行しています。メディアの前面に出てくる経営者はよく批判・批評の対象になります。彼もたくさんの人と利害関係を持ってきたわけですから、例外ではありません。しかし、渡邉氏はそれでも前進し、世の中に違いを生もうとしているし、その真摯な姿勢は、信頼に値すると思っています。最後は、それが大事だと思うわけです。真摯さがあるか、そうでないか。
SUPERMARKET FANTASY [通常盤]アーティスト:Mr.Children
販売元:TOY'S FACTORY Inc.(VAP)
発売日:2008-12-10
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最後、本ではありませんが、Mr. Childrenのアルバム。遅ればせながら、東京で手に入れました。すばらしいです。Washington DCの友人A氏が「今回のはどの曲もいいよ。変な曲がない」と言っていましたが、まさしくその通り。「みんなのために作った」という感じが伝わってきます。個人的には「東京」「エソラ」「旅立ちの唄」が良かった。
もちろん「GIFT」もいいです。
下のPV、結構感動しました。笑顔があふれてますね。
April 12, 2009
the change
日本に行って毎回驚くのが、コンビニの店員や郵便局の職員の手際の良さ。
レジや窓口に誰もいないと、誰か飛んでくるし、モノの手さばきも速い速い。日本に住んでいたら、そんなことすごいと思わないでしょうが、このサービスレベルを空気や水のような感覚で享受し、当然視している日本人だからこそ、まだまだずっと国際競争力を維持できるんじゃないか、なんて思ってしまいます。コンビニ店員の人にはホント恐縮して「ありがとうございます」などと言ってしまいます。
最近、日本の公共サービスの満足度が低い、なんていうニュースを目にしましたが、これはそもそも日本人が満足と感じるレベルが高すぎるので、そうそう満足しない、ということなんだと思います。これは、これでいいと思うんです。
アメリカの郵便局みたいに、窓口の人が、ぶ厚い防弾ガラスの向こうで、隣の職員と談笑していても、もはや何にも感じなくなってしまった私にとっては(いや、その場面に気づいているということは、確かに「何か」を感じているということなのかもしれません)、日本人の平均的モラルの高さは「化け物的」と言って良いでしょう。
ところが、数日前、こんなことが起きました。
CVS Pharmacyという薬局兼コンビニのようなところで買い物をして、76ドルのお釣りを受け取るはずだったのですが、私がそれを受け取るのを忘れて、スタスタと店を出ようとしました。夜遅くだったので、レジ周辺には私しかいませんでした。
そうすると、ラテン系の店員の兄ちゃんが、"Hey sir!!"と言って、走ってかけよってきたんです。私はお釣りを受け取らなかったことに全く気づかず、あのタイミングだったら、彼がそのお釣りを掠めとることも可能だったはず。
全速力で76ドルものお釣りをもって来てくれた彼の態度に、「アメリカもまだまだわからないな」と思わされたのでした。
レジや窓口に誰もいないと、誰か飛んでくるし、モノの手さばきも速い速い。日本に住んでいたら、そんなことすごいと思わないでしょうが、このサービスレベルを空気や水のような感覚で享受し、当然視している日本人だからこそ、まだまだずっと国際競争力を維持できるんじゃないか、なんて思ってしまいます。コンビニ店員の人にはホント恐縮して「ありがとうございます」などと言ってしまいます。
最近、日本の公共サービスの満足度が低い、なんていうニュースを目にしましたが、これはそもそも日本人が満足と感じるレベルが高すぎるので、そうそう満足しない、ということなんだと思います。これは、これでいいと思うんです。
アメリカの郵便局みたいに、窓口の人が、ぶ厚い防弾ガラスの向こうで、隣の職員と談笑していても、もはや何にも感じなくなってしまった私にとっては(いや、その場面に気づいているということは、確かに「何か」を感じているということなのかもしれません)、日本人の平均的モラルの高さは「化け物的」と言って良いでしょう。
ところが、数日前、こんなことが起きました。
CVS Pharmacyという薬局兼コンビニのようなところで買い物をして、76ドルのお釣りを受け取るはずだったのですが、私がそれを受け取るのを忘れて、スタスタと店を出ようとしました。夜遅くだったので、レジ周辺には私しかいませんでした。
そうすると、ラテン系の店員の兄ちゃんが、"Hey sir!!"と言って、走ってかけよってきたんです。私はお釣りを受け取らなかったことに全く気づかず、あのタイミングだったら、彼がそのお釣りを掠めとることも可能だったはず。
全速力で76ドルものお釣りをもって来てくれた彼の態度に、「アメリカもまだまだわからないな」と思わされたのでした。
April 01, 2009
book book book
最近、ちょっと日本に行ってきまして、本を結構読んできました。
資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言
著者:中谷 巌
販売元:集英社
発売日:2008-12-15
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父親に勧められて読みました。
中谷氏は、私が大学にいた頃、看板教授のような人だったと思います。私は社会学部だったので、学内で見たことはありませんでしたが、政府やメディアでの働きぶりは私もよく知っていました。彼の著作を読んだのは、これが初めてです。アメリカ型の資本主義を日本に取り入れようとしていた著者が自身の誤りを認め、懺悔したのが、本著です。非常に面白い本でした。アメリカに住んでいると、日本の良さがすごくよくわかるので、納得させられることが多いです。
これは、経済書というよりも、比較文化論的な内容として読んだ方が楽しめると思います。ただ、途中のアメリカ人の描写がどうも画一的で、日々アメリカ人と接している自分としてはどうもピンとこないことが多かったのは事実です。Amazonのレビューの評価がいまいち悪いのが気になりますが、前評判が高い書物ほど、こうなりやすいんですよね。
金融危機の本質は何か―ファイナンス理論からのアプローチ
著者:野口 悠紀雄
販売元:東洋経済新報社
発売日:2009-01
おすすめ度:
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この本は、今回の金融危機をファイナンス理論から解き明かしています。「高度なファイナンス理論が、今回の危機を招いた」という解釈を排し、今回の危機は、逆にファイナンス理論を利用しなかったために招かれたものだ、と筆者は主張しています。結局、市場リスクを金融商品の価格と格付けに反映できなかったことが問題だと、明快に分析しています。メディアであまりに感情的な議論が先行しているので、私としてはこういう明快な論理で説明してくれていることがありがたいです。
さらばアメリカ
著者:大前 研一
販売元:小学館
発売日:2009-02-07
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以前、コンサルティング会社に勤めていたので、入社当時は大前氏の本を神の本として読んでいました。あの時大前氏の本を読んでいたからこそ、入社3年以内に、IT、英語、財務というサラリーマンの基礎を集中的に勉強できたと思っています。だから、大前氏には本当に感謝しています。しかしながら、この本はどうなんだろう…。かなり独りよがりの主張が目立つような気がします。これも、中谷氏の本と似たようなところがあって、アメリカ人は○○、と画一的にまとめてしまっているところがあり、そういう主張には私は全くピンと来ません。そんな単純じゃない多様性が、アメリカ人の唯一の特徴なのですから。
あと、自身がMITに留学した時には奨学金が出たのに、今はアメリカは外国人に奨学金を出さず、国として懐の深さや寛大さが完全に消滅したと書いてありますが、これはデタラメです。MITやアイビー系の大学なら今でも外国人に市民と同様の条件で奨学金を出します。日本人も、家庭の年収が600万円以下なら、タダでハーバードにいけます。
CNNにまつわるメディアの話も、疑問符をつけざるを得ませんでした。CNNは、ニュース番組の視聴率が必ずしも1番ではないので、なぜCNNを以ってアメリカの代表とするのか、わかりませんでした。たまたまスカイパーフェクTVで自身が視聴しているから取り上げたのでしょうか。アメリカでは、プログレッシブと呼ばれる人たちの番組も台頭してきていますが、そういうことには全く触れていないことに違和感を感じました。
それでも、大前氏の研究熱心さには頭が下がるし、彼の文章の自信満々な感じは好きです。
スティグリッツ入門経済学 <第3版>
著者:J.E.スティグリッツ
販売元:東洋経済新報社
発売日:2005-04-08
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これは面白いです…。情報の非対称性を考える、という脳みその訓練ができました。考えてみると、アメリカの学費が急騰したまま、全く下がる兆候を見せないのは、情報の非対称性で説明がつきます。購入者が、欲しいものが何かを定量的・定性的にわかっていない。だから、サービスの提供者が値を上げたい放題、なのです。もっと研究してみたい、と思わせてくれました。
徹底抗戦
著者:堀江 貴文
販売元:集英社
発売日:2009-03-05
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堀江さんの徹底抗戦。堀江さんの本は、彼が逮捕される前にほとんど読んでいました。彼の著作を読むと、あんな犯罪を起こすほど彼は頭が悪くないことがわかります。事件が起きたときには、「まぁ、堀江さんには悪意はなかったんだろう」と思いました。あまりにも真っ直ぐな人なんだと思います。この本は彼の立場から事件の経緯が書かれていて、非常に興味深いものでした。個人的には、最高裁で無罪判決が出ることを願ってます。
あと5センチ、夢に近づく方法―渡邉美樹が戦いながら身につけた起業論 (祥伝社黄金文庫)
著者:渡邉 美樹
販売元:祥伝社
発売日:2006-07
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和民の渡邉社長、ホント尊敬してます。
資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言著者:中谷 巌
販売元:集英社
発売日:2008-12-15
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父親に勧められて読みました。
中谷氏は、私が大学にいた頃、看板教授のような人だったと思います。私は社会学部だったので、学内で見たことはありませんでしたが、政府やメディアでの働きぶりは私もよく知っていました。彼の著作を読んだのは、これが初めてです。アメリカ型の資本主義を日本に取り入れようとしていた著者が自身の誤りを認め、懺悔したのが、本著です。非常に面白い本でした。アメリカに住んでいると、日本の良さがすごくよくわかるので、納得させられることが多いです。
これは、経済書というよりも、比較文化論的な内容として読んだ方が楽しめると思います。ただ、途中のアメリカ人の描写がどうも画一的で、日々アメリカ人と接している自分としてはどうもピンとこないことが多かったのは事実です。Amazonのレビューの評価がいまいち悪いのが気になりますが、前評判が高い書物ほど、こうなりやすいんですよね。
金融危機の本質は何か―ファイナンス理論からのアプローチ著者:野口 悠紀雄
販売元:東洋経済新報社
発売日:2009-01
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この本は、今回の金融危機をファイナンス理論から解き明かしています。「高度なファイナンス理論が、今回の危機を招いた」という解釈を排し、今回の危機は、逆にファイナンス理論を利用しなかったために招かれたものだ、と筆者は主張しています。結局、市場リスクを金融商品の価格と格付けに反映できなかったことが問題だと、明快に分析しています。メディアであまりに感情的な議論が先行しているので、私としてはこういう明快な論理で説明してくれていることがありがたいです。
さらばアメリカ著者:大前 研一
販売元:小学館
発売日:2009-02-07
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以前、コンサルティング会社に勤めていたので、入社当時は大前氏の本を神の本として読んでいました。あの時大前氏の本を読んでいたからこそ、入社3年以内に、IT、英語、財務というサラリーマンの基礎を集中的に勉強できたと思っています。だから、大前氏には本当に感謝しています。しかしながら、この本はどうなんだろう…。かなり独りよがりの主張が目立つような気がします。これも、中谷氏の本と似たようなところがあって、アメリカ人は○○、と画一的にまとめてしまっているところがあり、そういう主張には私は全くピンと来ません。そんな単純じゃない多様性が、アメリカ人の唯一の特徴なのですから。
あと、自身がMITに留学した時には奨学金が出たのに、今はアメリカは外国人に奨学金を出さず、国として懐の深さや寛大さが完全に消滅したと書いてありますが、これはデタラメです。MITやアイビー系の大学なら今でも外国人に市民と同様の条件で奨学金を出します。日本人も、家庭の年収が600万円以下なら、タダでハーバードにいけます。
CNNにまつわるメディアの話も、疑問符をつけざるを得ませんでした。CNNは、ニュース番組の視聴率が必ずしも1番ではないので、なぜCNNを以ってアメリカの代表とするのか、わかりませんでした。たまたまスカイパーフェクTVで自身が視聴しているから取り上げたのでしょうか。アメリカでは、プログレッシブと呼ばれる人たちの番組も台頭してきていますが、そういうことには全く触れていないことに違和感を感じました。
それでも、大前氏の研究熱心さには頭が下がるし、彼の文章の自信満々な感じは好きです。
スティグリッツ入門経済学 <第3版>著者:J.E.スティグリッツ
販売元:東洋経済新報社
発売日:2005-04-08
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これは面白いです…。情報の非対称性を考える、という脳みその訓練ができました。考えてみると、アメリカの学費が急騰したまま、全く下がる兆候を見せないのは、情報の非対称性で説明がつきます。購入者が、欲しいものが何かを定量的・定性的にわかっていない。だから、サービスの提供者が値を上げたい放題、なのです。もっと研究してみたい、と思わせてくれました。
徹底抗戦著者:堀江 貴文
販売元:集英社
発売日:2009-03-05
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堀江さんの徹底抗戦。堀江さんの本は、彼が逮捕される前にほとんど読んでいました。彼の著作を読むと、あんな犯罪を起こすほど彼は頭が悪くないことがわかります。事件が起きたときには、「まぁ、堀江さんには悪意はなかったんだろう」と思いました。あまりにも真っ直ぐな人なんだと思います。この本は彼の立場から事件の経緯が書かれていて、非常に興味深いものでした。個人的には、最高裁で無罪判決が出ることを願ってます。
あと5センチ、夢に近づく方法―渡邉美樹が戦いながら身につけた起業論 (祥伝社黄金文庫)著者:渡邉 美樹
販売元:祥伝社
発売日:2006-07
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和民の渡邉社長、ホント尊敬してます。
March 15, 2009
the headbands
先日、ふと思い出して、押入れの中から、こんなものを取り出してみました。
これは、3年前に、大学の後輩Nが、ニューヨークに私を訪ねてきたときに、「日本のおみやげですよ」と言ってSMAPのシングルCD『ありがとう』と一緒にくれたものではないか。
「とてもありがたいけど、これを使う機会はないよなぁ。『日本』『闘魂』だぞ?」
そう思っていたのですが、そういえば、明日は…!!!
ということで、日本の皆さん、ワールドボール・ベースボール・クラシック対キューバ戦、『日本』『闘魂』で応援してきます。
明日は、San Diegoで、はるばるワシントンDCから飛んできた、大学の同期A氏と合流。
テレビで万が一見かけたらコメントしてください。
これは、3年前に、大学の後輩Nが、ニューヨークに私を訪ねてきたときに、「日本のおみやげですよ」と言ってSMAPのシングルCD『ありがとう』と一緒にくれたものではないか。
「とてもありがたいけど、これを使う機会はないよなぁ。『日本』『闘魂』だぞ?」
そう思っていたのですが、そういえば、明日は…!!!
ということで、日本の皆さん、ワールドボール・ベースボール・クラシック対キューバ戦、『日本』『闘魂』で応援してきます。
明日は、San Diegoで、はるばるワシントンDCから飛んできた、大学の同期A氏と合流。
テレビで万が一見かけたらコメントしてください。
March 03, 2009
the wrestler
この映画は、3週間くらい前に見ました。
主演は、ミッキー・ローク。助演、マリサ・トメイ。
70年代に有名なレスラーとして活躍した主人公。
過去の栄光にすがりながら、老いた体にムチ打って、なお現役レスラーとして、小さな町のリングで奮闘します。お客さんのためには、自分の体をムチャクチャに傷つけても、戦います。
全てを失ったこの男に残されたものは…という物語です。
実に感動的なドラマです。
主人公の息遣いや苦悩がそのまま観ている側に響いてきます。
ベンジャミン・バトンの後に見たのですが、これを見た時は、「アカデミー賞の主演男優賞はミッキー・ロークだ」と確信しました(実際にはそうなりませんでしたが、それについてはまた後で書きます)。
おすすめです。
主演は、ミッキー・ローク。助演、マリサ・トメイ。
70年代に有名なレスラーとして活躍した主人公。
過去の栄光にすがりながら、老いた体にムチ打って、なお現役レスラーとして、小さな町のリングで奮闘します。お客さんのためには、自分の体をムチャクチャに傷つけても、戦います。
全てを失ったこの男に残されたものは…という物語です。
実に感動的なドラマです。
主人公の息遣いや苦悩がそのまま観ている側に響いてきます。
ベンジャミン・バトンの後に見たのですが、これを見た時は、「アカデミー賞の主演男優賞はミッキー・ロークだ」と確信しました(実際にはそうなりませんでしたが、それについてはまた後で書きます)。
おすすめです。